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和菓子のアンソロジー / 坂木司リクエスト [本のこと。]


和菓子のアンソロジー (光文社文庫)

和菓子のアンソロジー (光文社文庫)

  • 作者: 坂木 司
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/06/12
  • メディア: 文庫


約1年前の冬、職場の同僚の方から薦められて、「和菓子のアン」を読みました。
その後、この短編集が書店で平積みになっているのは見かけていたんですが、なぜかその頃にはスルーしており、しばらくして坂木さんの「ワーキング・ホリデー」「ウィンター・ホリデー」が平積みになっている時期に、そちらの2冊も気になりつつ、天邪鬼でこっちを今更セレクト。
もう平積みではなくなってたんで、わざわざ探してきました。
坂木さんと担当編集者の方との雑談からまさかの実現、“和菓子”をテーマに短編を、坂木さんが読みたい方々に依頼という形で、それぞれに実に味わいのあるテイストの異なる作品集になっています。
登場順に

空の春告鳥 / 坂木司
トマどら / 日明恩
チチとクズの国 / 牧野修
迷宮の松露 / 近藤史恵
融雪 / 柴田よしき
糖質な彼女 / 木地雅映子
時じくの実の宮古へ / 小川一炊
古入道きたりて / 恒川光太郎
しりとり / 北村薫
甘き織姫 / 畠中恵

という顔ぶれで、自分はこの方々の作品をほとんど読んでいませんでした。
あとがきとして、文庫では坂木さんが解説のような紹介をされていますので、それぞれの内容についてここで改めて触れるつもりはないんですが、読後感が心地よかったです。
特にこれは好き、っていうのもあるんですが、たぶんその時の気分や体調で変わりそうです。
順番に読むもよし、タイトルが気になる順、あるいは知ってる作家から、どう辿っても、その辺は自由という体裁なのが読みやすさにもつながると思うんですが、これは誰かにもおススメしやすいかもしれないです。

改めて「和菓子のアン」を読み返してみたくなっています。

和菓子のアン (光文社文庫)

和菓子のアン (光文社文庫)

  • 作者: 坂木 司
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/10/11
  • メディア: 文庫



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「自分」の壁 / 養老孟司 [本のこと。]


「自分」の壁 (新潮新書)

「自分」の壁 (新潮新書)

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/06/13
  • メディア: 新書


これは最近読んだ養老センセイの著書の中でも、特に印象深かった1冊になりました。
自分が普段、職場やあちこちで見かけるクレイマーという傾向の方々の持つ共通のメンタリティがどういったことで起こっているのか、その原因も少しわかったような気がします。
「自分」を形作っているものは、意識としての部分がかなり大きな領域を占めているため、その意識が変わると、ある意味ガラッと自分を規定しているものも変容するし、なので、“自分探し”っていうものがどれほど本気でおこなわれたとしても、逆にほぼ何一つ変わる訳もないんだなというのが納得できました。
もちろん、自らの体験として得るものが何も無い訳ではありません。
と、ここで自分が本に書いてあることを言い換えること自体、あまり意味はないんで、その説明は省きますが、読んで得たものが今回は特に多かったというか、ちょうど自分のコンディションが今回の内容を求めていたタイミングだったんじゃないかと思います。
少し時間をおいて、再度読み返したいと思います。
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日本の医療 知られざる変革者たち[海堂ラボ vol.3] / 海堂尊 [本のこと。]


日本の医療 知られざる変革者たち 「海堂ラボ」vol.3 (PHP新書)

日本の医療 知られざる変革者たち 「海堂ラボ」vol.3 (PHP新書)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/02/15
  • メディア: 新書


しばらく記事の更新が滞ってしまいました。
映画のメモもまだ宿題が残ってますが、まずは本を先に片づけていきます。

海堂ラボもこれで無事完結、ラストには海堂さんをゲストに迎えて大団円でした。
このシリーズを読むことで知り得た知識は、自分の身近な人にいろんな機会で話しておきたくなります。
なるべく、多くの人に少しそのかけらでも知っていてほしいと思う内容がたくさんあります。
自分も一度読んだだけでは誰かにうまく説明できるほど、その内容が消化できていない場合もけっこうあるんですが、こういう覚書を残すことでその紹介が出来ることも意義はあるんだろうと思います。
タグ:Books 海堂尊
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日本の医療 この人が動かす[海堂ラボ vol.2] / 海堂尊 [本のこと。]


日本の医療 この人が動かす 「海堂ラボ」vol.2 (PHP新書)

日本の医療 この人が動かす 「海堂ラボ」vol.2 (PHP新書)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2013/04/17
  • メディア: 新書


このシリーズ、2冊目です。
まえがきにあったんですが、海堂さんと関係各位の間で無事この2巻目が出来るまでの苦労が綴られていて、なんかそれがちょっと文章としては笑い飛ばすしかないという妙な迫力で登場してて正直、戸惑いました。自分が普段探しに出かける書店でも、PHP新書が平積みにおかれるなんて、まず希少なものだろうし(養老先生の著書は新書でも並ぶ場合もありますが・・・)、手に取る読者がまず気づかないっていうケースもほんとになります。・・・って、こちらがなんか言い訳するのもちょっと違うんですが。
でも実際、これを手に取って、読み進めて、そこから力をもらったのは確かで、この本がもっと様々な層の人たちに親しまれたらいいのに、とは思っています。
今回の対談相手には、あの須磨久善先生も、それから海堂さんの作品イラストといえばこの人、のヨシタケシンスケ氏も登場しています。
そして夕張の医療再生に携わっていた村上智彦先生、ということは「極北クレイマー」の今中センセイのある意味、モデルっていうそのお方だなぁとか、実在する桜宮サーガのキャラクターたちっていう部分でも、このvol.2はほんとに読んでて楽しめました(なんだか、弁解みたいに宣伝してる気分ではありますが)。
で、いよいよ、最終巻に突入です。
タグ:海堂尊 Books
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養老孟司 特別講義 手入れという思想 / 養老孟司 [本のこと。]


養老孟司特別講義 手入れという思想 (新潮文庫)

養老孟司特別講義 手入れという思想 (新潮文庫)

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/10/28
  • メディア: 文庫


昨日までの時点で、ほぼ読み進めていたのもあって、一気に読了です。
なんだか、この連休中で読みかけの本の幾つかがどんどん片付いていってます。
これは養老センセイがあちこちで講演を行ったものをまとめたもので、単行本としては平成十四年に刊行されているので、内容はちょっと以前の発言ということになります(ちなみに文庫は平成二十五年十一月発行)。
“手入れ”というのが日本では当たり前の感覚でもあり、その文化は日本人のメンタリティにも深くかかわってくるし、でも急速に都市化してきた暮らしによってバランスを崩した結果、ほどよい匙加減みたいなものを感覚としてもしかして我々は失いつつあるんじゃないか?というのは自分も思い当る節もあり、気になることろです。
養老先生の伝えたいものに、自分もかなり感化されてもいるんだけど、それをまた誰かに伝えるのはこれはこれでやはり難しく、でも出来ることならこの感覚はなるべく多くの人と共有したいと考えたりします。
この文庫と並行にようでいたのが、刊行されたのは確か今年に入ってからという一気に新しくなる「自分の壁」という新書、こちらに移行したいと思います。
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日本の医療 この人を見よ [海堂ラボ vol.1] / 海堂尊 [本のこと。]


日本の医療 この人を見よ (PHP新書)

日本の医療 この人を見よ (PHP新書)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2012/04/14
  • メディア: 新書


「ケルベロス」関連の映画化とかで一気に文庫化が進んでから、ちょっと一段落して次の文庫化作品を待ってる状態です。
そのタイミングで、書店で偶然発見しました。
もともとCSでの対談番組があって、その雑誌連載版のものを新書にまとめ、その第一弾となります。
海堂センセイの紹介する医療の希望の人材たち、その人の語る言葉は、やっぱり刺激に満ちていて気持ちが前向きになれます。
一緒に購入したvol.2も、もうすぐ読み終えそうです。
その時はまだvol.3を発見できなかったんですが、いつもの書店では見つからず、偶然他で探し出したんで、入手しました。
読み進むのが楽しみです。
タグ:Books 海堂尊
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たけしのグレートジャーニー / ビートたけし [本のこと。]


たけしのグレートジャーニー

たけしのグレートジャーニー

  • 作者: ビート たけし
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/05/16
  • メディア: 単行本


もともと理系のたけし氏が「新潮45」誌上での企画として達人対談として掲載されていたものを加筆修正して1冊にまとめたものがこれです。
最初の一人はやはりこの人、グレートジャーニーの探検家・関野吉晴氏でした。
それから絶滅危惧にある言葉を訪ね調査している言語学者・西江雅之氏、植物探検の達人、ナチュラリストの荻巣樹徳氏と、自分は不勉強で存じ上げなかった様々なジャンルの達人たちとの愉しい知的探検のトークが続きます。
アラマタ先生の「すごい人」対談も面白かったけど、こちらもすごく好奇心を刺激されました。
で、なんとなく現在また、養老先生の著作をたくさん買い込んできて読み漁ってます。
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ゴーゴーAi -アカデミズム闘争4000日 / 海堂尊 [本のこと。]


ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日

ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/03/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


この8月、数年がかりでようやく読み終えました。
普段、海堂センセイの小説は読み始めてあっという間に文庫上下巻2冊くらい読了しちゃうのに。
面白かった、というのはいつも通りだったんですが、さすがにボリュームとその事実の集積に、読んでて何度も辟易してしまいます。
改めて感じるのは、海堂センセイはじめ、医療に携わっている数多くの方々の本当に純粋に日本の医療はもっと良くできる、しなければならないからこそ動く、っていうエネルギーと、それを受容することに抵抗する様々な思惑を勘ぐらずにはいられなく思える様々な立場の人々の、これも驚くほど強固な分厚い何層もの壁の途方もなさ・・・自分が日常、働いている現場でもやはり似たような構図を認めることが出来ます。

“奇跡のリンゴ”を手に入れるのに11年・・・大変な労力ですが、やはりあきらめちゃいけないですね。
タグ:海堂尊 Books
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俺だって子供だ! / 宮藤官九郎 [本のこと。]


俺だって子供だ! (文春文庫)

俺だって子供だ! (文春文庫)

  • 作者: 宮藤 官九郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/03/10
  • メディア: 文庫


いつもの書店で発見したのが逆になっちゃってたんですが、これは「いま、なんつった?」の前に文庫化されてて、同じく文春で連載されていたものだったんですね。
こちらは、クドカンとその奥さんとの子育てエッセイでした。
なので、もちろんその主役もこのエッセイで登場(誕生)してきた初めての娘、“かんぱ”(敬称略、その上仮名)です。「なんつった?」のほうはその都度、クドカン氏が出会った人々の様々な言葉を拾い集めたもので、そういう意味ではいくらでもネタは無尽蔵なんですが、こちらを読んでいくとやっぱり判明するのは、妊娠が分かって出産、そして日々成長していくわが子を観察してるだけでもやはりネタは満載なんですね。そこには当然、常に次の脚本を執筆してるくらいの仕事量の作者ならではの観点であったり表現であったりもあってのことだとはしても、たぶんかなり多くの人が共感できるあるあるネタも多かったはずです(自分は何しろその辺はまだ未知な訳で、実感も多少割引ではありますが・・・)。
で、1冊このエッセイを読み終えてから、ふと、再度「あまちゃん」を観てみたくなりました。
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HOSONO百景 / 細野晴臣 [本のこと。]


HOSONO百景

HOSONO百景

  • 作者: 細野 晴臣
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2014/03/25
  • メディア: 単行本


8月に入ってから、けっこう時間に融通が利くので、とりあえず買っておいて途中までだった本をどんどん読み進めてます。
これもその中の1冊。
細野さんの雑誌連載記事を中心とした紀行文というか、世界各地であったり内面であったり、広い意味での旅がテーマの内容で、毎回の話題のネタがまずあって、それにまつわる旅の記憶、さらにそこから連想されたり付随したりして挙がってくる様々な音楽、その紹介を並べていくと、細野さんの音楽人生のある種の年代記ができあがっているという形になってました。
最近特に、ボーカルが今まで以上に前面に出ているアルバムをリリースしてきている状況があるし、その背景となる辿ってきた道筋を改めて知ると、もう一度「HoSoNoVa」だったり「HeavenlyMusic」だったりを聴きなおしてみたくなったりもします。
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