この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。
和菓子のアンソロジー / 坂木司リクエスト [本のこと。]
約1年前の冬、職場の同僚の方から薦められて、「和菓子のアン」を読みました。
その後、この短編集が書店で平積みになっているのは見かけていたんですが、なぜかその頃にはスルーしており、しばらくして坂木さんの「ワーキング・ホリデー」「ウィンター・ホリデー」が平積みになっている時期に、そちらの2冊も気になりつつ、天邪鬼でこっちを今更セレクト。
もう平積みではなくなってたんで、わざわざ探してきました。
坂木さんと担当編集者の方との雑談からまさかの実現、“和菓子”をテーマに短編を、坂木さんが読みたい方々に依頼という形で、それぞれに実に味わいのあるテイストの異なる作品集になっています。
登場順に
空の春告鳥 / 坂木司
トマどら / 日明恩
チチとクズの国 / 牧野修
迷宮の松露 / 近藤史恵
融雪 / 柴田よしき
糖質な彼女 / 木地雅映子
時じくの実の宮古へ / 小川一炊
古入道きたりて / 恒川光太郎
しりとり / 北村薫
甘き織姫 / 畠中恵
という顔ぶれで、自分はこの方々の作品をほとんど読んでいませんでした。
あとがきとして、文庫では坂木さんが解説のような紹介をされていますので、それぞれの内容についてここで改めて触れるつもりはないんですが、読後感が心地よかったです。
特にこれは好き、っていうのもあるんですが、たぶんその時の気分や体調で変わりそうです。
順番に読むもよし、タイトルが気になる順、あるいは知ってる作家から、どう辿っても、その辺は自由という体裁なのが読みやすさにもつながると思うんですが、これは誰かにもおススメしやすいかもしれないです。
改めて「和菓子のアン」を読み返してみたくなっています。
コメント 0