いつか海に行ったね / 久美沙織 [本のこと。]
文庫で書下ろし作品、しかも発売は2001年なので、いつもの書店で平積みになっていなければ、まず手に取ることもなかった作品です。
読了後の印象は、映画「12モンキーズ」みたいな世界観だなぁと思ったんで、実は帯に書かれたモノとかなり印象が異なったんですが、結果、その帯のおかげで出会うことが出来た作品なので、手にとって読む行為につなげたという販売促進の意味では成功しているとはいえ、読み終えるまで、ずっと半信半疑な気分で進んでいました。
少なくとも、帯にあったように“このタイトルの本当の意味にあなたは必ず涙する”というのは、なんか感動を強制されてるようで、逆に足かせだなぁと思ってしまい、素直に読むのを邪魔された気がしてしまいます。もし伝わりにくいのであれば、それこそがこの作品の個性でもあるし、先回りで著者が意図しているか分からないところで補ったかのような言葉があることは正直、違和感にしかなりません。
とはいえ、この作品は読んでおけてよかったのは自分にとっては間違いなかったです。
2014-12-30 16:02
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