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「LUCY」 [cinema]

8/29(金)に観てきました。
2014年もほぼ鑑賞は日本映画に偏っていたんですが、これはなんとなく興味が湧いて、選んでみました。

リュック・ベッソンの過去の作品も、自分はそれほどしっかり追いかけている訳ではなく、「レオン」や「グラン・ブルー」くらいしか観てきていませんでした。
その程度の記憶ではあるんですが、この作品の扱っているテーマは興味深くて、エンターテイメントとして自分には堪能できました。
滞在先の台北で、偶然マフィアの闇取引に巻き込まれ、それが結果的に脳の飛躍的覚醒につながって・・・で、なんかちょっと例としては古いんですが大友克洋監督の「AKIRA」みたいな展開になっていくのを、ここでは実写で表現していきます(もちろんその描写はCGもプラスしてますが)。
ヒトの脳の機能が通常稼働している10%から20%、30%と拡大されていった場合、起こりうる事態は推測でしかないんですが、その入り口には現実の脳科学分野での裏付けもベースとしてはあって、あとはリュック・ベッソンの描く空想のドラマへと加速していくとき、観ていてついリアリティも感じて惹きこまれていきました。
たまたま読んでいる養老孟司氏の「自分の壁」という新書に、脳の機能が一部損傷することで、自己の境界を失った人の話があって、そのエピソードの類似に驚いていました。
主人公の名に“LUCY”と付けられている意味も、後半明かされるし、ちょっと「ツリー・オブ・ライフ」みたいな太古の世界を描く描写もあったりして、その辺りの知識も面白かったんですが、このキャラクターを演じたスカーレット・ヨハンソンのいまだにちょっと幼さが残る顔立ちと、後半脳の覚醒によって感情を徐々に失っていく虚ろな表情がやはりよかったです。
その分野の権威として描かれる脳科学者ノーマン博士を演じるモーガン・フリーマンの重厚な存在感もさすがだったんですが、この二人の関係性についてはアクション優先で仕方ないのかもしれませんがもうちょっと尺を割いてしっかり描いてほしかったなぁと思います(単純にモーガン・フリーマンをもっと観たかったんですが)。

「ホットロード」 [cinema]

8/17(日)に観てきました。
「告白」の時点ではさすがに出演を意識していなかったものの、「カラスの親指」も「グッモーエビアン!」も好きだったんで、久々に映画館で観る能年玲奈さんというのはとても気になりました。
もしかしたら、あまりに期待が上回りすぎていたかもしれません。

とはいえ、やはり彼女の眼差しはすごく雄弁で、主人公・和希の心情がよく伝わってきます。
和希が中学生、春山が高校生というのは、ふたりともいくらなんでも無理な気はしてしまうし、80年代の湘南とかいうのも自分にとってその気分を共有するのはちょっとハードルが高くて、つい少女漫画としての設定だから・・・という勝手な先入観で観てしまうところもありました。
思春期の娘に不器用にしか接することが出来ない母、というキャラクターを演じた木村佳乃さんの目線だったり、利重剛さんだったりについ注目してしまうのも、自分の世代とかいろんなものをつい重ね合わせてしまうからだったのかもしれません。

「るろうに剣心 京都大火編」 [cinema]

8/1(金)に観てきました。
漫画原作の実写映画化、これが続編なんですが、そのスケールから2部構成になってて、こちらは前編ということに。
大友啓史監督の描くこの世界観は、ほぼ前作のこだわり同様に、スケールアップして展開されているし、自分は原作のイメージを持たないんですが、大河ドラマ「龍馬伝」に通じる絶妙な配役のマッチングは今回も感じました。まあそのせいで、つい龍馬伝での人物像と重ねて考えちゃうんですが、それがこの作品を味わう邪魔にはなってないんで逆に楽しみにしました。
斬新で迫力のある殺陣を含めたアクション、美術の圧倒的な存在感も説得力十分で実にエネルギッシュでしたが、とにかく剣心をはじめとするキャラクターはやはりとても魅力的で、前作から引き続き登場してる中では斉藤一の独自の立ち位置が今回特にかっこよかったです。蒼紫というアウトローなキャラクターも伊勢谷氏にぴったりだったし、翁/柏崎念至役の田中泯さんとの対立、それにやはりいちばんのサプライズはラストに登場の彼・・・前者は吉田東洋と高杉晋作が剣を交えてるみたいに思えちゃうし、ラストは傷ついた以蔵を○○が連れて帰る・・・ってことは、あの浜辺は桂浜なのか?みたいな、もちろん役の設定が違うんだからそういうことじゃないんだけど、勝手に結びつけちゃって面白がってました。
それと、これはどなたかが指摘していた部分ではあるんですが、今回の作品の世界観のイメージはどこか「ダークナイト」に通じるものが自分にもちょっと感じられました。明言はされてなかったと思うんですが、監督はもしや頭の片隅にでも意識しているのもあったんでしょうか。
少なくとも、過去の日本映画では観たことがなかったような世界観の新たな地平を切り拓いた作品になっていると思えます。後編となる次作が楽しみです。

「幕末高校生」 [cinema]


幕末高校生 DVD通常版

幕末高校生 DVD通常版

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


8/1(金)に観てきました。
以前とちょっと違い、消費税が8%にあがったことで映画の割引デーが1000円ではなくなってしまったので、1日にがんばって観ようとする気がしなくなっちゃったところもあるんですが、シネプレックスのメンバーズカードでは金曜は1000円で観られるのがありがたいです。なかなか、普段はそれでも難しいんですが、このタイミングであれば可能だったんで、2本観ました。
1本目がこれです。
玉木宏くんの勝海舟っていうのがちょっと興味があったんですが、それはそれとして、慶喜候を篠井さんってなると、いくらなんでも年齢設定が気になってしまいます。西郷どんも佐藤浩市さんって・・・「八重の桜」での吉川晃司氏の西郷とかは、キャスティングで攻めてる感じがしてあれはあれで絶妙だったんですが、今回はどうも配役の意図が少なくとも自分には観ていてうまく腑に落ちませんでした。そうなると、脚本で面白おかしく描こうとしても視覚効果で色々盛り込まれても冷めてしまうし、消化不良に感じてしまいました。
ということで、2本の観る順番が逆じゃなくてよかったというか、次の1本のための引き立て役になってしまった作品でした。

「春を背負って」 [cinema]


春を背負って 通常版(DVD1枚)

春を背負って 通常版(DVD1枚)

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD


7/27(日)に行ってきました。
7月前半の公開作品で、幾つか観たかったものを逃してしまっていて、これも公開終了前の駆け込みのこのタイミングでなんとか間に合いました。
木村大作監督って、どうなんだろうというのは前作「点の記」の頃にも気にはなっていました。
とにかく撮影環境が過酷で、それゆえ得られる絶景がある映像というのが、観る前の勝手な印象で、そのことに間違いはなかったんですが、意外だったのは出てくる俳優さんたちの表情がたっぷり堪能できたっていう部分でした。パンフにあった監督のインタビューでも述べられていたんですが、台詞よりも表情重視、っていうのが納得です。物語としてはいたってシンプルで、斬新な設定でも何でもないんですが、だからこそ腑に落ちるっていうのはやっぱりあると思います。
まだかなり短い髪の蒼井優さんがお目当ての一つでもあったので、更にスクリーンで堪能してこその作品だったので、それが間に合ってよかったです。

「渇き。」 [cinema]




6/29(日)に観てきました。
映画館はなんと「テルマエ・ロマエⅡ」以来で、かなり間が空きました。
忙しかったというより、いろんな意味で余裕がありませんでした。
遡ると、2月からなんだかずっと、時間に追われている感覚です。

中島哲也監督作品はやはり気になるので、公開が決まって、これは観ておきたかった作品です。
まだ観ていない他の公開中の作品が幾つもあったんですが、まずはこれをチョイスです。
結論としては、中島監督らしい映像でとにかく情報量が多いし飽きさせない展開ではあるんですが、このスタイルであと数本続いて行ったら厳しいですね。刺激的でエネルギッシュな作品ではあるんですが、例えば過去、「スワロウテイル」に初めて出会った時のような衝撃ではないし・・・と、つい期待が先回りし過ぎてしまった、時々こうなるという鑑賞するこちら側のコンディション次第の部分が大きくて、感想としてまとめるのがちょっと難しいです。でも、この音楽の使い方はやっぱり大好きです。

「テルマエ・ロマエⅡ」 [cinema]

5/1(木)に観てきました。
予想以上のヒットで続編が実現して、まあこの作品の場合、原作との比較を神経質にするようなタイプのものではないし、素直に笑わせてもらいに行きました。
割引になる映画デーだったし。







<記事はまだ描きかけなので、あとで更新する予定です。>


「ウォルト・ディズニーの約束」 [cinema]

4/13(日)に観てきました。
2014年、9本目にしてやっと外国映画です。
ふと気づくと、またトム・ハンクス出演作を観てました。







<記事はまだ描きかけなので、あとで更新する予定です。>


「白ゆき姫殺人事件」 [cinema]


白ゆき姫殺人事件 [DVD]

白ゆき姫殺人事件 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


4/4(金)に観てきました。
随分TVで予告CMを見かけていて、そういう作品はどうもちょっと天邪鬼な気分が働いて、また実際観てみると予告で勝手に描いていたイメージほどではなくて期待しにくかったりもするんですが、これは行ってみようと。
湊かなえさんの原作は、この公開時期に合わせて書店で文庫が平積みになっているのを見かけていましたが、まだ読んでいません。映画化されたりTVドラマ化されたりする作品がかなり数多い印象ですが、「告白」以外は読んでいません。
とある殺人事件を発端に展開していく物語が、事件を追うのは警察とかではなく、好奇心というか野次馬根性の匿名のネットの住人というのがユニークで、設定上彼の置かれた立場がワイドショーに関わるという部分から、観ているこちら側は勝手にミスリードして犯人像を断定していき、容疑者っぽく見える一人の人物を執拗に追いかけていく“TVのこちら側”の一員として参加していくように思えてきます。結局、その展開そのものが作者の思惑通りの部分でもあるんですが、そのゴシップ気分がエンターテイメントとして描かれているのが過去あまりなかったように思えます。スキャンダルを求めるあまり加熱するマスコミの姿勢に暴力的な側面を感じる「誰も守ってくれない」は最初から批評的なスタンスでネット社会であったりマスメディアであったりが登場していますが、この作品もある面では似ているんですが、こちらは肯定はしていないものの批評的にメディアの恐ろしさ云々というより、その現実がすでに在るものとしてミステリーを描くという部分に重きが置かれているように思えました。
事件の後、行方知れずとなることで犯人なんじゃないかと思われていく主人公・城野を演じた井上真央さん。
様々な証言者たちの前に登場するので、発する言葉は断片だし、動作や表情で同じ状況でも微妙に違って見えるシーンを繰り返し演じていて、このキャラクターの実像をなかなかつかみにくい感じが本当に見事でした。後半になって“私は私がわからない”という独白があって、そこから様々な事象が反転していく展開はミステリー小説としては種明かしになる部分なんですが、この辺りが本当に惹きこまれました。
城野さんの実像が次第に明瞭な輪郭を伴ってくるに従って、心に温かいものが満ちてくる感覚があって、で、ラスト近くのアンとダイアナのやりとり。
こういうの、大好きです。
白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/02/20
  • メディア: 文庫



「神様のカルテ 2」 [cinema]

3/23(日)に観てきました。
自分でもちょっと驚きだったんですが、なんだかんだで映画館が1か月ぶりになっちゃってました。
続編の映画化決定、というニュースはかなり早い段階で聞いていて、しかも最初のころの情報では、2013年秋ごろ上映予定とか言ってて、結果、大分待たされました。
「永遠の0」の映画化も公開時期が結構ずれこんだんじゃないかなと、あやふやな記憶ではそんな印象でした。
それにしても、前作でも配役がそのまま踏襲されていて、しかも先に原作小説を読み終えてしまっていて、で映画を観るなんて、どちらかといえば経験上は不利な状況で観ることになったので、実は大丈夫なのかという不安の方が大きかったです。
いい意味でこの予想は裏切られました。






<記事はまだ描きかけなので、あとで更新する予定です。>


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