「人生スイッチ」 [cinema]
8/9(日)に観てきました。
アルゼンチン・スペイン作品、アルゼンチンでは2014年の公開です。
こういった作品が日本でも公開されるのはすごく限られているし、出会う機会も少ないんで、こうして鑑賞できてよかったです。
ひとつひとつのエピソードには関連のないオムニバス作品なんですが、なにしろ毒気がたっぷりのブラックなユーモアに圧倒されました。導入のエピソード、「おかえし」はとある飛行機内での会話が、何気ないやりとりからちょっとした偶然に気づき、まさかの展開・・・それがわずか数分の映像で語られます。ふたつめのエピソード、「おもてまし」、そして三つ目の「エンスト」辺りまでどんどんその不条理ともいえる日常のちょっとした綻びがただただ最悪の結末へ向かって突き進むんですが、これが四つ目、「ヒーローになるために」以降少しずつ様相が変わってきて、それまで観ていて強烈なブラックユーモアに苦笑いだったものが、また少し複雑な感情が湧いてくるものに変わってきて、なんだか心の中のちょっと自分では普段気づきにくいタガが外されたような気持ちになりました。決して観終えて爽快なものではないんですが、色々かき回された混沌とした気分は悪いものではない気がします。
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