世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド / 村上春樹 [本のこと。]
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)
- 作者: 村上 春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/08
- メディア: ペーパーバック
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下巻 (新潮文庫 む 5-5)
- 作者: 村上 春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/08
- メディア: ペーパーバック
確か、4月の途中で読了してました。いや、まだ3月だったかも・・・・。
けっこう色々読み終えていたので、すでにこの辺りの記憶が曖昧です。
春樹氏の長編小説も、「羊をめぐる冒険」でひとつ、まず最初の盛り上がりと達成感を味わったんですが、ここで新たに登場した世界観と2つの物語が並行して語られる、その後につながるスタイルの登場です。
ある種、SF的な舞台設定も新鮮でした。
そこで語られる物語は、やはり心の在りようのことなので、様々な場面で描かれている風景だったり、人物の語る台詞であったり、そしてまた象徴的な暗闇の世界であったり、なんだか一気に圧倒的な熱量と、それとは対照的に静謐でおだやかな幻想の風景が、改めて読み直してみて、すごく心惹かれるものでした。
これで続いては長編小説としては「ノルウェイの森」になるんですが、一旦「蛍・納屋を焼く・その他の短編」にいきます。
コメント 0