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輝天炎上 / 海堂尊 [本のこと。]


輝天炎上 (角川文庫)

輝天炎上 (角川文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/02/25
  • メディア: 文庫


現在、TVドラマ「螺鈿迷宮」が放映中で、その先には「ケルベロスの肖像」の映画化も控えているということで、この作品も早くも文庫化されました。
TVドラマは、あまりに原作の設定から離れてしまっているのについていけず、初回だけしか観ていません。このシリーズは「チーム・バチスタの栄光」から続けて「ジェネラル・ルージュの凱旋」「アリアドネの弾丸」とドラマ化されていたのですが、ここまで観る気がしませんでした。
映画化された方が先で、「バチスタ」も「ジェネラル」も「ジーン・ワルツ」も観てきました。
しかし今度は・・・映画化でも、食指が動きません。
まあ、それは置いといて。
この作品の舞台は「ケルベロスの肖像」と同じで、こちらが「螺鈿」からのつながりで天馬くん主観の物語、そして「ケルベロス」では田口センセイの視点で、と分けたもので、過去にも「ナイチンゲールの沈黙」と「ジェネラル・ルージュの凱旋」との関係や「ジーン・ワルツ」と「マドンナ・ヴェルデ」の関係のように、同時期に相当するエピソードがほんの少し舞台の見せ方を変えて登場するというものになってました。
先に「ケルベロス」を読んでいてこそ気づけるものだったり、更にその裏に描かれていた部分を改めて紐解く箇所であったりが、こちらに登場するので、一応田口・白鳥シリーズとして完結編となるのが「ケルベロス」ではあるんですが、この「輝天炎上」の完結によって、一連の桜宮サーガに決着、という感じです。
まだ文庫化されていない作品もあるので、自分もすべて読み終えている訳ではないんですが、やはりここに至って読み終えてみて、感慨深かったです。
今度の映画・・・・・正直、期待はしていないんですが、やはり観て確かめておかねばならないのかも、と思い始めています。
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