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昨夜のカレー、明日のパン / 木皿泉 [本のこと。]


昨夜のカレー、明日のパン

昨夜のカレー、明日のパン

  • 作者: 木皿 泉
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/04/19
  • メディア: 単行本


2/6(木)、父が亡くなる前、昨年12月に、父は大きな自損事故で救急で運ばれ、入院しました。
翌朝になってその知らせを聞き、病院に向かったのが12/21(土)でした。
車のナビを設定し、ここで自分が事故起こす訳にはいかないと、普段以上に慎重に運転して、船橋から旭中央病院に向かう道で、ナビをTV「王様のブランチ」にして、でも意識はあくまで運転に集中してゆっくり進みながら、番組の中で2013年のブックアワードとして紹介されていたのが、この作品でした。
作者のご夫妻は、TVドラマの脚本家とのこと。
紹介されていた小説の筋をちょっと聞いて、きっとこれは自分が好きなタイプのものに違いないと確信しました。
で、早速購入。
読み始めたのは、幾つか他の読みかけがあったので、結局父の葬儀の後、一息ついてからになりました。
そんなタイミングで、この作品に出会えたのは偶然なのか必然なのか、予想していた以上に、作品の描くエピソードが大好きなテイストで、その上、身内で起こるこんな切ない出来事を描く、いろいろと重ね合わせて考えてしまうテーマでもあり、読んでいて体の各部に沁みこんでいく心地よい感覚を味わいました。こういうことが、結局身近な人の死を悼み受け入れていくという作業なのかもしれません。
以前読んでいたクラフト・エヴィング商會の幾つかの本に通じる読み応えで、初めて触れた作者っていう気がしませんでした。
来月は、四十九日があります。
また時間が経ってから、もう何度か読み返したいとすでに思っています。
これは、出会えてよかったです。
タグ:Books 木皿泉
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