「あなたへ」 [cinema]
10/14(日)に観てきました。
なんとなく、一時期の停滞から抜け出してきた気もします。
降旗監督に主演は高倉健さん、というとやはり「鉄道員(ぽっぽや)」と「ホタル」をつい思い出して比べてしまいます。配役の上でもなんとなく似ている印象でもあるし。
改めて比べてみるともちろん違いがあるのは当然なんですが。
田中裕子さんとの夫婦役は「ホタル」と共通なんで、設定も違うし今回は状況からして全然展開も似ていないはずなんですが、どうしても印象は重なってしまいます。今回、もしかして更にずっとずっと若い女優さんが妻だったりしたらまた見えてくるものが違ったのかもしれないとちょっと思いつつ、でもそうするとラストの漁港・薄香の町の雰囲気とかどうなんだろうとか・・・難しいところです。ただ、劇中登場する「星めぐりの歌」の超然とした佇まいとか、田中さんが演じてこその部分も大きかったり、結局この配役に落ち着く以外ないってことでしょうか。
薄香で出会う漁師役として、これが結果、遺作となった大滝秀治さんが登場するんですが、シーンとしてはわずかなんですがただそこに居る存在感の迫力というか説得力はやはりすごかったです。2012年は大滝さん以外にも、まだこの先の活躍をみてみたい俳優さんが随分多く召されてしまった気がして、やっぱりさびしいです。
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