「引き出しの中のラブレター」 [cinema]
10/18(日)に、「さまよう刃」とハシゴした作品がこれです。
タイプの違う邦画2本を続けて観ました。
観るまで共通点に気づかなかったんですが、どちらも伊東四朗さんが出演している作品を無意識にセレクトしてました。
関連のないように思える項目にこういうつながりを発見するのは愉しくて個人的に嬉しくなってきます。
小説だったりコミックだったりの原作の無い作品を、という企画として製作されているこの作品ですが、原案となる部分があって、それはSkoop On Somebodyの楽曲、 ♪Evarlasting Love です。この曲は確か以前、フジの番組「ミュージック・フェア」で演奏してるのを聴いたことがあったかも、という程度で、よく知らないものでした。
映画では脚本のプロットが完成して、結果的にこの曲とは別に ♪椛~momiji~ が主題歌として新たに作られ、しっとりとしたにじむような作品の世界観を盛り上げてくれました。
主役であるラジオのパーソナリティ役を演じる常盤貴子さん、現在の年齢のままで表現できる役柄で、こういうごく普通のキャラクターがなんだかすごく自然で、もちろんきれいだし素敵なんですが、人として当たり前に弱い部分があったりなんでもない悩みが解決できなかったり、観ていてすんなり共感できる部分がありました。
林遣都くんの爽やかなキャラクター、八千草薫さん、仲代達矢さんの佇まいで説得力を見せる圧倒的な存在感、そして更に脇を固める本上まなみさん、吹越満さん、六平直政さん、伊東四朗さん、片岡鶴太郎さんなど、群像劇を盛り上げる俳優さんたちがほんとに贅沢に登場して盛り上げてくれました。
スコア作曲の吉俣良さんの切なさとおおらかさのある旋律、ラジオから流れてくる様々な楽曲と、ちょっとノスタルジックな雰囲気もあって、ドラマそのものとしてはなんてことのないものかもしれませんが、観終えてその余韻で少しだけ気持ちを楽にしてくれるような作品でした。
こんにちは。
身近に感じるストーリーが集まっていて、すっかり共感しながら観ていました。
特に主人公の気持ちにシンクロしていたせいか、父親からの手紙のシーンでは
ボロボロ泣けてしまいました(^^ゞ
予想以上に心が温かくなる物語で嬉しかったです(^^)
by non_0101 (2009-11-10 01:02)
nonさん、niceとコメントどうもありがとうございました。
六平さん演じる不器用なお父さんがまた、味わいがあってよかったですね。
手紙とか、ラジオとか、いまのデジタルによるやりとりが当たり前になっている時代だけど、こういう温もりがある伝達手段って、やっぱりいいですよね。
なんだか手作り感覚のある作品で、表現として人目を引く何かがすごく突出してる映画じゃないし、エピソードにしてもごくありふれたものかもしれないけど、こういう何気ない部分をいいなぁと思えるのって、自分は大事にしたいです。
例えばこれが今年観たナンバーワンじゃなくても、好きな作品だと思えるのってあってもいいんじゃないかと思ったりします。
by cs (2009-11-10 19:07)