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「崖の上のポニョ」 [cinema]

10/26(日)に鑑賞して来ました。
夏休み映画だけど、いつものように宮崎駿監督作品なのでロングランでまだ上映が続いてました。
観ようと思っていながら混んでるのがイヤであえてしばらく遅らせたこのタイミングでもまだ子供たちが来るとはちょっと予想と違ってましたが、まあとりあえず。
いわゆる“ジブリ映画”の形になってから、ここまで明確に小さい子に向けて製作されてるのは「トトロ」以来じゃないでしょうか(実は自分はTVで放映してたのをなんとなく眺めただけで、ちゃんとまだトトロを完璧には観ていません)。
今回の内容は、パンフに監督の言葉として表明があるんで判りやすいですがアンデルセンの「人魚姫」の物語を解釈し直した脚本。
そしてフジモトのキャラクターも小説「海底二万リーグ」に登場する人物という引用元があったのは意外で驚きです(この作品の中での役回りとしてはファンタジックで空想的な世界の中で現実の陰鬱で冷めた視点をもつものとしての役割を背負う形なんですが、けっこう無理しちゃって奔走してる努力が結果徒労になっていくちょっと残念な人だったりして、わりにその辺りが憎めなかったりして嫌いじゃないです)。
あ、それから宗助という名も夏目漱石の小説からの引用とのこと。キャラクターは天真爛漫なまっすぐな子どもそのものですが。
そういう設定部分は、この自在なイマジネーションを展開する世界観では、どうでもいいくらいのことでしかないんですが、後から知ってより興味がわきます。
ちょっとなんだか怖そうだけど楽しげな海の底の描写とか、ほほえましい最後の着地点とか、「ハウルの動く城」でも少し見え隠れしていたある種理不尽でヒトの生活が着実に終末に向かいつつあるのがちょっと感じられる不穏さだとか、これまでの作品があってこその部分もしっかり含みつつ、いつもより短い尺でたっぷり楽しませてもらえました。

タグ:cinema
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