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「ICHI」 [cinema]


ICHI プレミアム・エディション [DVD]

ICHI プレミアム・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


10/25(土)、公開してすぐに鑑賞して来ました。
場所はいつものシネプレックス幕張です。
そのむかしTVで放映したものを除くと、勝新太郎氏のオリジナル座頭市っていうのは映画では観ていませんが、キャラクターのおぼろげな印象はありました。最近になってリメイクされた北野武監督の「座頭市」は映画館で観ることが出来ました。共通しているのは、盲目という明らかなハンディキャップのある中での殺陣のかっこよさです。
今回は女性で、按摩から離れ瞽女(ごぜ)という設定の変更があって、その人物造形から描かれる切ない脚本が独自の創作部分でした。
大まかな全体の物語の構造としては勧善懲悪に近く、ある意味王道で、市の生い立ちと、ほのかな思いを寄せることになる十馬との対比や、宿場町を仕切る親分にその息子、その平和を脅かす危険な流れ者という配置で、わかりやすい展開です。
ちょっと不安も感じながら観てたんですが、殺陣は迫力もあってかっこよかったし、娯楽作品としてしっかり楽しませてもらいました。
親分=柄本明氏にその息子=窪塚洋介に対立する凶悪な万鬼=中村獅童という関係がまずなかなかの見ごたえでよかったです。
この窪塚-中村の二人は曽利監督の前の作品「PingPong」以来のこの配役ふたたびというのが単純に楽しくて盛り上がりました。盛りを過ぎて老いぼれたけど気骨は枯れない柄本明氏の親分も好きです。
そして、市=綾瀬はるかさんと十馬=大沢たかお氏の主軸もまたなかなかにユニークでそれぞれに過去の闇と弱さが見えるキャラクターで、思わず感情移入してしまう描き方で素敵でした。市も十馬も卓越した剣の使い手でそこだけ見たらヒーローそのものなんだけど、それが思うようにいかない不完全なのがいいです。
劇中綾瀬さんの歌声が聞けるのも、もしかしたら貴重ですが、「市の子守唄」の作詞・作曲が曽利文彦監督の手がけたものだったのは後からパンフを読んで知り、改めて驚いてます。

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