「JUNO」 [cinema]
6/29(日)のハシゴ、2本目がこれです。
この作品はシネプレックスでも上映してましたが、お目当てのもう1本を観る上映時間を考えると丁度よかったので、これを選びました。
最近、すっかり日本映画にばかり偏って鑑賞していますが、どうも洋画ではハリウッド大作よりこういうインディペンデント系の作品がつい観たくなってしまいます。アカデミー賞でもダークホース的な扱いでノミネートされていたりするポジションのもの。過去には「リトル・ミス・サンシャイン」や「潜水服は蝶の夢を見る」、あと作品賞まで受賞しましたが「クラッシュ」もなんとなくそういう匂いがあって観ていました。自分の好みのパターンだという理由で。
パンフを読んで確認して知ったことですが、監督のジェイソン・ライトマンはこれが「サンキュー・スモーキング」に次ぐ長編映画2作目の作品、主演のエレン・ペイジは「ハード・キャンディ」ほか幾つかの出演作がありましたが、今回自分はこの二人の関連作品は初めて観ました。そして脚本賞でオスカー受賞のディアブロ・コディはこれが実質的な映画脚本デビュー作。すでに有名で評価も固まってるっていう訳じゃない、新鮮な組み合わせのチームで、非ハリウッドという極端なスタンスじゃないけど明らかに興行的には最初からアウェイな感じのこのキュートな作品がアメリカに限らずローマ、トロントなどの映画祭でも高評価を得たというのが凄いです。
「はじまりは椅子だった」という導入の台詞から、独特の語り口が本当にユニークで楽しくて、フリーハンドの線でゆるーい感じのオープニング・アニメが始まるとこのジュノのキャラクター全開でダチのリアとの会話にすんなり流れて、一気にこのティーンエイジャー世代に惹きこまれていきました。ジュノのちょっと困った表情のときのハの字の眉が「So What?」って感じで最高です。ジュノの行動の真意を把握しにくい大人たちが「Sexually Active」の一言でキャラクターを片付けようとすることへの違和感、あの感じが思春期そのものだしジュノだからこその部分だし、すごく共感できます。
劇中、特に耳に残るこれもまたハンドメイドな感触の音楽が気に入ってしまい、即、サントラを探しに出かけました。
特にラストの曲が大好きになりました。
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私も先月の代休(水曜のレディースデー)を利用して観て来ました。
ハードキャンディーはstoryがちょっと怖そうだなぁと思って敬遠して観てないのですが、エレン・ペイジの今後の作品も凄く気になりますね^^
また、脇を固めたお父さんとお母さんがよかったですよね♪
by minku~♪ (2008-07-05 22:37)
minku~♪さん、早速のコメントどうもありがとうございました。
ハード・キャンディーは多分自分も観たいというタイプの作品ではないので・・・でも、エレン・ペイジは気になりますね。
お父さんの実直だけどしっかりこの愛すべき娘を支えるぞっていうあの眼差しはよかったですね。お母さんも、自分のポジションの複雑な心境をさらっと本音で語って、そこからちゃんと親子になれた展開がすごくよかったです。
無理してハッピー・エンドを迎えるんじゃなく、でも揺るがない信念で選べた結論がキュートでほほえましくて、後味がすごくよかったです。
あの音楽を聴きに、また観たいと思いました。
by cs (2008-07-05 23:17)