「犬とあなたの物語 いぬのえいが」 [cinema]
1/30(日)に観てきました。
「僕と妻の1778の物語」とハシゴです。
以前、このオムニバスシリーズの1作目「いぬのえいが」も観ていて、まあさほど期待もせずに、という軽い気持ちのチョイスでしたが、前の1編「ねえ、マリモ」同様、不意打ちを食らう作品が紛れ込んでいました。おそらくほとんど、この作品を観ようと一緒に居合わせていた方々は自分で犬を飼っていた(あるいは現在飼っている)経験があるんじゃないかと思うんですが、その立場でははまらない訳がない状況があるのは分かっていながら、やられてしまいました。
前半に紹介されるコメディタッチの作品群は軽い気持ちで観ていられる明らかに箸休めな役割、で、後半に切ないお話という配置も前作同様だったんですが、いちばんのメインとなるエピソード「犬の名前」、そして「バニラのかけら」は作り手の意図にまんま乗っかってしまいました。ヒトより成長する速度も速いイヌとともに暮らすのは、看取る時が来るのを半分承知で飼っているんじゃないかと思うところもあり、でもやっぱり辛いこともあり、その繰り返しのはずなのに、どうしてまた犬を飼ったりするんだろう?と。
「犬の名前」では、脚本上その明確な回答を示そうと語られる台詞があるんですが(そのまとめ方は正直、不満もありましたが)、その言葉では収まりきらない感情を「バニラのかけら」で提示してくれているようで、なんとなくドローという状態でした。もしまだ続編が作られるとしたら・・・スクリーンで観なくても、と思えそうです。
こんばんは。
前半のコミカルさと後半の重さのギャップはすごかったですね~
特に「犬の名前」の重さにはドーンと来てしまいました。
前半は本当に楽しかったので思いっきり笑っていたのですけど…☆
by non_0101 (2011-02-27 21:09)
nonさん、こちらにもniceとコメントありがとうございました。
「犬の名前」は、ずっしり手ごたえがある作品でしたね。
演じていた夫婦役の大森南朋さん、松嶋菜々子さんがよかったです。
こういうテーマで逃げずに描くのって、観ていてつらいけど結構重要ですね。
by cs (2011-02-28 00:08)