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「今度は愛妻家」 [cinema]


今度は愛妻家 【豪華版】 [DVD]

今度は愛妻家 【豪華版】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD


1/30(土)のハシゴした作品、その2です。
この作品は公開が待ち遠しくて、この日の観たいものはまずこの上映時間を軸にして検討しました。
原作は舞台作品で、そのテイストをほぼそのまま脚本に生かしているので、ほぼ北見家のリビングでのシーンが中心です。
その上で、季節も光線の具合も全く違う沖縄のロケーションが登場すると、その隔たりがいろんな意味で効いてきて、特に終盤、一気に切なくなります。
あと、ほんのちょっと描かれるだけですが、北見家を出てすぐの場所が雑司が谷の鬼子母神になってて、どこかで観た覚えがあるなと思ってたんですが、この界隈が自分の大好きな市川準監督の「東京兄妹」へのオマージュとして設定されているを知って、なんだか嬉しくなりました。
登場人物も自然と少なくなるし、俳優さんたちのアンサンブルが重要なんですが、これがほんとに味わいがあってよかったです。
まず、豊川さんと薬師丸さんの夫婦の何気ない会話、これがすごく自然で素敵でした。
豊川さん演じる俊介のいいトシして落ち着いてない感じ、でも口先では強がってても雰囲気で本心がバレバレな具合とか、薬師丸さん演じるさくらのついやりとりの中では小言が多くなってるけどふんわりとした表情で実は逆に旦那さんに愛されてることがよーく分かる声のトーンとか、その匙加減が絶妙で、ほんとに素敵です。
それだけに、ある程度は予想通りなんですけど後半の展開は切なくて、胸が苦しくなります。
クライマックスのさくらの思いをぶつけるシーンの台詞で、もうぼろぼろでした。
途中、二人がそれぞれに違う状況で ♪夢の中へ を口ずさむ場面があるんですが、この歌の簡潔な言葉の奥のほうが作品の本質をさりげなく言い当てているようで、全部観終えてみると余韻とともに印象に残っています。
途中、水川あさみさん、濱田岳くん、石橋蓮司さんが加わって彩りが変わっていくんですが、特に石橋蓮司さんの堂々たる姿が最高でした。
濱田岳くんは、たまたま連続して観た「ゴールデンスランバー」にまるで違う雰囲気のキャラクターで出演してて、比べるとこっちの方が以前TVで観た「太陽と海の教室」に近い、自分は見慣れたイメージでした。

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non_0101

こんにちは。
> クライマックスのさくらの思いをぶつけるシーンの台詞で、もうぼろぼろでした
私もあのシーンは切なさでいっぱいでした~
濱田岳さんはお得意のキャラクターでしたね。
「ゴールデンスランバー」のキルオにかなりビックリしたので
こちらはちょっと安心しながら見ていました(^^ゞ
by non_0101 (2010-02-08 12:40) 

cs

nonさん、こちらにもniceとコメントどうもありがとうございます。
こういう俳優さんたちの演技をじっくり腰をすえて鑑賞できる作品も、やっぱり映画館で観るのって、個人的にはTVで観るものとは違うんじゃないかと思います。
豊川さんの身長との差があるのも、薬師丸さんの切なさが引き立ってて、あの後半のシーンはほんとに沁みました。
濱田岳くん、こういうちょっと自分に自信が無い感じのキャラクターがやっぱりピカイチですよね。
「ゴールデンスランバー」と続けて観たことで一層その対比が際立って、いいなぁと思いました。
by cs (2010-02-08 20:58) 

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