1Q84 / 村上春樹 [本のこと。]
この村上春樹氏の新作長編小説が、気づくと本屋で平積みになっていました。
書き下ろしの小説としては「アフターダーク」がありましたが、長編となると「海辺のカフカ」以来。
ちょっと久々です。
今回は、どんな内容なのか、かなり注意深く事前に情報は出さないようにされていたようで、そのせいもあってかかつてないほどの売れ行きみたいです。
自分は新しい長編が出たらとりあえず買って読むつもりではいたんですが、まさか一気に品薄な状況になるとは考えてなかったんで、買おうと探したときには店によっては既に品切れでようやくみつけたらBOOK1がもう残り1冊っていうタイミングで手にすることが出来ました。
以下、あまり内容について具体的に触れるのはどうかと思ってしまう部分もあって、多分に不明瞭な感想ですが、ひとまず記してみます。
読み始めたのは6月中旬くらいだったと思います。
各章の構成はやはりというか、長編で特徴的になってきたいつものパターンです。
偶数章と奇数章、この進行の仕方がもうすっかり馴染んでいるので、すいすい読み進めました。
二人の人物の相関が見え始めるのは予想よりも意外にも早い段階で、並行して語られる世界が交じり合っていく展開が、今回もちょっと摩訶不思議な色合いを帯びながらひとつにまとまって、ビターな結末へ。
「ねじまき鳥クロニクル」のとき、最初に上下巻のように2冊で刊行され、それで終わったと思っていたらまだその先の物語がもう1冊分ありましたが、今回もまだこの先に描ける部分があってもおかしくはない終わり方です。
このままで完結しても満足ですけど、続いていく先があるなら読んでみたい気もします。
コメント 0