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「おくりびと」 [cinema]

この作品は9/15(月)に鑑賞してきました。
滝田洋次郎監督の作品は結構なんだかんだで観てます。
この作品の前って「バッテリー」だったんですね。
後からだんだん好きになった主題歌を歌う熊木杏里さんとともに爽やかな印象の作品でした。
今回とかなり作品のタイプは違います。
原作小説の映画化ではなく、オリジナル脚本です。

それにしても、山崎努さん演じる社長の「困ったことにな。」という台詞が含蓄があって大好きです。
納棺のお仕事を手本として見せる部分でも威厳があってやはりオーラが凄いです。
この作品の企画の発端は主演の本木雅弘氏とのことですが、彼の納棺師となってから見せる所作の美しさ、品のよさは見事です。前半のコミカルな部分も含め、着実に映画俳優としていいキャリアを積み重ねてきてるなぁと改めて思いました。
山形県酒田市を主な舞台とするロケーションも美しくて、この物語にぴったりでした。
余貴美子さんも本木くんをそっと見守り優しく後押しするポジションで、当人の背景はちょっと切なくてやるせなかったりして、独特の存在感で素敵です。
広末さんは滝田監督では「秘密」以来ですが、今回は役柄的には前のようなヒネリはない真っ直ぐな役で、現在の年齢で表現するある意味でごく普通の立場の人物を魅力的に演じてて、途中ちょっとドキドキしました。
そして、滝田監督作品といえば山田辰夫さんですが、今回パンフにコメントが載ってて嬉しかったです。その中で監督とは高校時代の同級生だったことを知り、改めて納得です。「壬生義士伝」でも渋いバイプレイヤーでよかったんですが、今回の亡き妻をおくる夫の戸惑いのシーンには沁みました。人間くささが本当にリアルで。

そして、音楽の久石譲氏。劇中でも重要な要素であるチェロの本当にあたたかくて柔らかい音色が印象深かったです。
タグ:cinema
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コメント 2

minku~♪

少し前にやっと観に行くことが出来ました。
HITしてくれると上映期間も長くなってくれて助かります^^

評判通り、笑いあり、涙ありの素敵な映画でした。
私も山田辰夫さんはけっこう好きで、出て来た時は「おお!」って感じで、
やはりいい所で味わいのある役者さんを配置されてますね。

また、DVDでもいつか観たい映画が1つ増えました。
by minku~♪ (2008-11-29 23:27) 

cs

minku~♪さんも、この作品に劇場で出会えましたか。
よかったです。
山田辰夫さんのシーンは切ないんだけどあったかくて好きです。
笹野さんもまた、特に後半でいいシーンがあったり、主演の本木くんや山崎努さん以外にもそれぞれに描かれる人間模様がなんかちょっとずつ不器用だったりして愛らしくてよかったですね。
by cs (2008-11-30 00:13) 

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