「サイドカーに犬」 [cinema]
7/1のハシゴのもう1本、これです。
根岸吉太郎監督の前作「雪に願うこと」も気になっていたんですが、なんだかタイミングが合わずに見逃してしまって、この作品は公開されたばかりのこの時期に出会えて、よかったです。
家族の中でも遠慮してしまう女の子、薫。几帳面な性格はお母さん譲りなところで、なんとなく周囲に無頓着な父と弟と距離があるように見えてその実、母といちばん気持ちの隔たりがあるかのように見えます。その不思議にアンバランスな子供っぽい側面と大人と何も変わらない部分の共存って、見てて確かにあるなぁと思います。なんか、見た目も、ああ、こういう子、確かに居るよな、少なくとも自分が小さかった頃にはあちこちに居たと思ったちょっと懐かしい雰囲気なのがまた健気な感じで、表情もすごくよかったです。主演の竹内結子さんがまた、颯爽としててこれまでの出演作品ではイメージになかった役。意外に素に近い側面もあるんじゃないかと勝手に思いながら見ていたら途中でふと見せる弱い面・・・これにはやられました。愛人関係が微妙になっていって幼い薫に打ち明けてしまう泣き笑いの表情は、本当に一気に惹きこまれて不意打ちで心を揺さぶられました。
それと、だらしなくてつかみどころのない、優柔不断とはまた違うなんだか達観した煮え切らなさを見せるお父さん=古田新太氏がまた、憎めない存在感で味わいがありました。
こんばんは。
私も本当に出会えて良かったと思える作品でした(^^)
ヨーコさんのようなカッコイイ人に私も出会いたかったなあと思ってしまいました。
竹内結子さんはさすがの演技でしたね!
これからも活躍して欲しいなあと思う女優さんです(^^)
by non_0101 (2007-07-29 22:43)
non_0101さん>
niceとコメント、どうもありがとうございます。
こういう味わいの邦画はいいですよね。
80年代の昭和の終わり頃っていう時代背景と、ヨーコさんの颯爽としたキャラクターがほんとかっこよくて、でもただ奔放に生きてるだけじゃなくて、その辺の表し方もよかったと思いました。こういう人に幼い頃に出会ってたら・・・とやっぱりつい考えちゃいますよね。
竹内結子さんも、これまでにない配役というかキャラクターを楽しそうに演じてて、やっぱり惹きこまれるなと改めて感じました。これからまたどんどん映画で観たい女優さんのひとりです。
by cs (2007-07-30 00:30)