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「トンマッコルへようこそ」 [cinema]

トンマッコルへようこそ

トンマッコルへようこそ

  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2007/03/02
  • メディア: DVD


「ただ、君を愛してる」とハシゴして観てきました。
どうやら日本映画ばかり観続けていて、韓国映画も久々の鑑賞です。
圧巻の映像と、見事な批評性。
元は膨大な台詞の応酬で3時間にも及ぶ舞台劇だったようです。
映画の表現でしか成立しないような場面も多く、これには驚きました。
架空の集落・トンマッコルは、本来朝鮮半島にどこにでもあるべき姿のひとつの見せ方になっていて、そこに現実的な様々な愚かなものが降りかかる構造。舞台背景は朝鮮戦争中の1950年代という設定で脚本が書かれていますが、まさに今日的な情勢に符合する要素がつい透けて見えます。「連合軍」は明らかに第三者であるとある先進国(って、すぐ特定できちゃいますけどね)が国益拡大のためこの民族に介入して暴力の脅威で世界を作り変えようとしているようにはっきりと見て取れます。
思想や大義、建前が見事に崩壊していく象徴としてのポップコーンの花が咲く場面と猪との出会いの描写が最高でした。
まあ猪については「SWING GIRLS」で登場した状況にちょっと似てて、久石嬢さんの勇壮なスコアより、つい「What a Wonderful World」が勝手によぎったりしてしまいましたが。なお、パンフにあったインタビューよるとあの猪、1頭目の俳優?が出演を拒否し代理というか2代目で出演決定となったラッキーかつ期待の新人だったようです。


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コメント 2

minku~♪

最近ちょっと多忙で映画を観に行く時間がなかったのですが、どうしても観に行きたかった、この作品を私も土曜日に無理やり観て来ました^^
やはり思った通りに良い作品でしたね~
私もイノシシのシーンではあの曲が頭の中で流れていましたw
そしてポップコーンのシーンもよかったですよね~
by minku~♪ (2006-10-29 21:32) 

cs

minku~♪さん>
早速のコメント、どうもありがとうございます。
最近、あんまり情報交換できていないんですけどやっぱりチェックしてる作品が随分近いようで、ほぼ同時タイミングくらいで観てるんですね、これも。
イノシシのシーン、やっぱりアレ♪ですよね。こっちも面白かったけどあのマッチングが強烈なため刷り込まれちゃってます。
カン・ヘジョンさんのヨイルもティンカーベルみたいにキュートな表情で存在感あってよかったですね。
あと、cinema memoのほうにも先に覚え書きメモをupしたんですが、韓国が映画を日本から多く学んで吸収しながら国民性を加味して発展させているけど、日本は逆にちゃんとリスペクトして学ぶものがもっともっとあるはず。ただ「韓流」ってブームで産業としてでなく、文化として輸入すべき姿勢ってあるんじゃないかなと思います。
by cs (2006-10-30 00:23) 

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