「シュガー&スパイス 風味絶佳」 [cinema]
この作品はもう先週分の鑑賞ですので、記事のアップが追いついてません。
この後にすでに3本、観ています。
柳楽優弥くんの出演する映画はこれまで「誰も知らない」も「星になった少年」も観ていたので、この淡い恋愛模様っていうのも興味がありました。彼はまだ撮影当時で15歳。相手役の沢尻エリカさんが20歳なので、精一杯背伸びして挑んだ役ともいえます。原作での高校を卒業してそのままガソリンスタンドで働き始めている少年(青年?)というキャラクターが彼が演じることで初めての恋というピュアな部分が強調されたんじゃないかと思います。夏木マリさんのグランマの存在も際立つし、必需品が傍に居ていまだ現役っていうかっこよさがあって、発する言葉に含蓄があって印象深かったです。
原作の舞台でもある福生のイメージを投影しているバーの佇まいも、富士山の向こうに沈む夕陽もやはり色恋によって色彩豊かにも映るんですね。特に柳楽くんは、彼にとって過酷な時間を過ごす中で得たものも失ったものもたぶん大きくて、成長するしかないじゃないかという状況だったのは、観ていて少しうらやましくもありました。10代に「返品されたんだ」って、そんな理不尽な現実を経験するなんて、悲しいけど、大事なんじゃないかな。
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