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「日本沈没」 [cinema]

日本沈没 スペシャル・コレクターズ・エディション (初回限定生産)

日本沈没 スペシャル・コレクターズ・エディション (初回限定生産)

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2007/01/19
  • メディア: DVD


1000円デーのハシゴ2本目の鑑賞はこれです。
こんな大作のリメイク作品は日本映画としては珍しいんじゃないか・・と、思ったら、そういえば「戦国自衛隊」もありましたね。
幼い頃の記憶で、先に映画化されたものは確か映画館で出会っています。
今回の樋口真嗣監督は自分と同世代、やはりこのオリジナルの映画に出会ってたようです。
そのオリジナル版では確か冒頭にプレートテクトニクスと大陸移動についての解説が描かれてたんですが、今回は実際に過去、大規模震災を経験して記憶に新しい人が多数居るというタイミング。
当然、そのリアリティや配慮を含め30年前の結末は望んでいないものでした。
そうなると主要な登場人物が変わらなくても、各々の立ち位置は自ずと変わってきて、現在の視点で描けるドラマが中心に据えられた脚本はとてもよかったです。日本国家の中枢が示す政治の部分も、特に権限もある訳ではない市井の人々が大過の中どう生きるかの部分の描写もしっかり神経が行き届いていてパニックに立ち向かう温度差みたいなところもうまく描かれていたと思います。
で、理屈は設定上きりがないほどあるんだけど、何より娯楽作品として伝えるべき映像が撮られていて、もうそれで十分なんでした。クライマックスで主題歌がかかると見事に気分は盛り上がり、心地よく浸れたし、もう大満足です。
キャスティングでは、特に及川光博氏。主演の草彅剛くんとの好対照になるポジションのキャラクターですが映像としてはほぼ潜水艇の中のシーン中心で登場なので、映り方はかなり地味でした。でも彼のスタンス、終始抑え気味の表情が際立って素晴らしくて、男の横顔として惚れ惚れしました。
これであとは小松左京の原作に正面きってパロディ化した小説のこれも映画化作品「日本以外全部沈没」を鑑賞できたらパーフェクト。


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NOBU

初めまして。私も先日行ってきました。オリジナル版とはかなり違っていて別な作品として楽しめた気がします。
by NOBU (2006-08-07 11:48) 

cs

NOBUさん>
はじめまして。コメントとnice、どうもありがとうございます。
そうですね。オリジナルが大好きでこの道に進んだという樋口監督だから、あえて2006年の現在、リメイクする意味をちゃんと踏まえて撮ってるんですね。
映画と小説が表現として別の作品だという考え方はそれほど抵抗も多くないんだと思うんですが、映画のリメイクっていうのは、その比較対象がクオリティそのものになったりするぶん、ハードル高かったと思います。
by cs (2006-08-07 15:12) 

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