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「ALWAYS 三丁目の夕日」 [cinema]

なんと言っても、この作品は吉岡秀隆くんです。
最高でした。堤真一氏のガンコ親父ぶりもすばらしかったし、堀北真希のいかにも上京してきた感じにほっぺが赤い働き者の女の子も昭和っていう雰囲気でぴったりだったし、三浦友和氏のなかなか得体の知れないムードのお医者さんが実は・・・という展開もかなり意外でよかったんですが、吉岡くんメインでついついドラマは展開してしまうのでした。
俳優としてのキャリアでは欠くことのできない「北の国から」における印象深い純くんのキャラクターからしてそうだったんだけど、なんで彼はこういうダメ人間というか、誰もが隠したくなるような負の要素を魅力的で共感できる表現で演じてみせるのが巧いんだろう。ちょっと考えたらまず身近にいたら嫌なヤツと思われそうなんだけど、でも自分にも正直に言うとそんな部分があるなと思うちょっとした弱さとか、そういう人間らしさって、ドラマとしては成立させにくいはずなんで、そんなアプローチができるなんて、不思議な俳優なんですね、きっと。

三丁目の夕日 特別編

三丁目の夕日 特別編

  • 作者: 西岸 良平
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/10/28
  • メディア: コミック

ALWAYS 三丁目の夕日 豪華版

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  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2006/06/09
  • メディア: DVD


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コメント 4

まさとし

吉岡くん良かったですねー。
ああいう情けない役を実に魅力的に演じてました。
天性の役者なんでしょうね。
吉岡くんが山田洋二監督に教わった話として新聞のインタビューで言ってました。

ある村に暴れん坊で手のつけられない男がいた。
村人はその男にほとほと手を焼いていた。
ある時、村が危機に陥ったとき、男は改心して村を危機から救った。
そして、これからは村のためにつくそうと思った男は言った。
何か、俺にして欲しいことがあるか?
村人は言った。
あなたに村から出ていってほしい。
それを聞いたときの男の衝撃、これこそがドラマなんだ。

吉岡くんは実によく咀嚼していると思います。
by まさとし (2005-12-05 05:45) 

cs

まさとしさん>
コメントどうもありがとうございます。いい作品でしたね、これ。
それに素敵な俳優さんたち勢ぞろいで、その中でもやはり吉岡くんは異彩を放っていたと思います。
その新聞のエピソード、すごくいいですね。彼の中に、そんな部分を大事に持っているっていうのも人となりに顕れている気がします。小泉監督の「雨あがる」や「阿弥陀堂だより」、あるいは「半落ち」などでもリアルで確かな人物を好演していたと思いました。あ、そうそう。「鉄道員(ぽっぽや)」での彼も。スクリーンでいい仕事ができる彼のこれからがとても楽しみです。
(TVの「Dr.コトー」もよかったですね)
by cs (2005-12-05 21:36) 

ももこ

吉岡秀隆くんのデビュー作は八つ墓村(1977)
準主役級で出てるのは遥かなる山の呼び声(1980)で
北の国から(1981)はデビュー作ではありません。
是非ご覧下さい。
by ももこ (2005-12-10 12:14) 

cs

ももこさん>
そうだったんですか。いい加減な記述をしてしまって恥ずかしいです。
「北の国から」がデビューなんだと勝手に思っていました。
更にさかのぼるとなると、ほんと幼い頃の彼の姿を観ることができるんですね。確認してみます。
by cs (2005-12-12 00:13) 

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