「イン・ハー・シューズ」 [cinema]
映画の日12月1日。久々の映画館でした。仕事もちゃんとして(一応、そのつもりです)、でも気持ち少し急ぎながらいつもの幕張シネプレックスに向かいました。到着してまず上映時間を確認して、お目当ての「三丁目の夕日」はレイトにとっておいて、あとせっかくもう1本鑑賞できる時間があるんで、この作品を選びました。
「エリザベスタウン」となんとなく自分の中では近いタイプかなと想像してたんで迷ったんですが、監督:カーティス・ハンソンと音楽:マーク・アイシャムということでこちらを選択、思ったより脚本もよかったし、好みの作品で嬉しくなりました。
キャメロン・ディアスはあいかわらずキュートで、だけど年齢を重ねる不安がごく当たり前にあって、その身の上がリアルにキャラクターに投影されているようでもあり、繊細で微妙な表情もあり、特に後半の何気ない中での充足感というか、自己肯定感が素敵でした。対するトニ・コレットがまた実に巧くてキャメロンとの相性もよく丁々発止ではなく自然なリズムから立ち上るようなアンサンブルで、単純に正反対な極端なキャラクターというのではなくある意味すごく矛盾している部分をお互いに対して見せるのがリアルでした。自立しているようでしっかりものを演じることに無理が出てきた姉と自我が強くて奔放なようでやり場のない現状に追い込まれる妹。その父が支点となり新たに見えた祖母の存在。シャーリー・マクレーンの抜群の存在感がスパイスとなって迎える大団円の描き方が意外なほどさりげなくて、決してクライマックスにはしないまま幕を引く演出の匙加減がよかったです。
コメント 0