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「マザーウォーター」 [cinema]


「マザーウォーター」 [DVD]

「マザーウォーター」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD


11/21(日)に鑑賞してきました。
なんだかんだで、11月に映画館に行けたのは結局この作品のみになっちゃっていました。
この作品につながる「めがね」「プール」のメイキング担当だった松本佳奈さんが今回の初監督、系統としては「かもめ食堂」からの流れになるもので、観る前からなんとなく雰囲気は分かっていたんですが、例によってというか、やはり予想通りに何事も事件は起きない淡々と進んでいく物語でした。脚本担当の白木朋子さんもこれが初参加とのこと、でも、出演者の顔ぶれもいつも通りで、実にゆったりおおらかな気持ちになる作品の味わいでした。
もたいまさこさん、小林聡美さん、加瀬亮くん、市川実日子さんは引き続き、ミツケン先輩こと光石研さんは「めがね」以来で復活という、このキャスティングありきの企画なんだと思いますが、今回は京都を舞台に小泉今日子さん、永山絢人くんも加わって、出てる全員が独特の心地よさを感じさせながらそこに居るだけで完結してる状態でした。
こうやって、ただそこに流れている時間を撮影していく作業って、かなり不思議な状況だと思うんですが、こういう仕事がちゃんと成立している世界って、信じてていいんじゃないかと思わせてくれます。この作品が大ヒットを目指して製作されている訳ではない(もちろん、多くの人に観てほしいと思って作られているはずではあるとしても)、そのスタンスが自分は好きです。
市川実日子さん演じる豆腐屋さんの店先に椅子が並んで、そこで食べてる雰囲気がなんともいえず、小林聡美さん演じるウィスキーだけしか置いてないバーの、グラスにちょうどぴったりサイズの大きめの氷をからからする動作も、小泉さんの喫茶店の珈琲も、そこの場所で味わうことに、その空気込みで堪能することに意味があるような魅力が感じられて、ほんわかします。
「めがね」以降の音楽担当、金子隆博さんの乾いた余韻のあるスコアもやっぱり心地いいです。
で、実は見逃してしまっている「かもめ食堂」と「トイレット」、年明けにリバイバル上映があることをつい先ほど知りましたので、出かけてみようと思います。

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non_0101

こんにちは。
居心地のいい雰囲気の作品でしたね~
食べ物もみんな美味しそうで、食べてみたくなりました。
本当にこんな町で暮らしたいなあと思ってしまいました☆
by non_0101 (2010-12-20 12:34) 

cs

nonさん、niceとコメントどうもありがとうございました。
ほんと、居心地の良さをゆったり堪能させてもらう作品でした。
食べ物は、今回はもたいさんの一人分の料理以外は、これまでにくらべて凝ってる感じのものはなかったんですが、あの風呂屋で二人で食べてる親子丼はおいしそうだなぁとか、あの豆腐をつくってる水がよさそうだとか、やっぱり色々想像が膨らむ食べ物が幾つもありました。
こういう街並みと人のかかわりの中で暮らせるのって、もちろんそれなりの苦労は日々あったりもするんだろうけど、なんだか素敵ですよね。
by cs (2010-12-21 00:30) 

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