「オカンの嫁入り」 [cinema]
9/12(日)にハシゴで2本観てきました。
この作品と「悪人」という組み合わせです。作品のテイストは真逆くらいに異なる作品だったんですが、どちらも出演している俳優さんたちにまず何より興味があって観てみたくて選びました。
この作品は劇場で予告を観ていて、早く公開しないかなぁと待ち遠しかった作品だったんですが、原作小説があるというのはパンフを読むまで知りませんでした。
意外だったのは、母・大竹しのぶさんと娘・宮﨑あおいさんはこの作品で初共演だったとのこと。単なる錯覚ですが、もうすでに幾つもの他の作品で顔を合わせているものだと思ってました。桐谷くんと宮﨑あおいさんとは「ソラニン」でも一緒なのは知っていましたが。
大竹さんと宮﨑さんの二人は関西弁というのも実はあんまりないパターンだというのも意外です。特に大竹さんなんて、舞台でもドラマでも数々演じてきてるんじゃないかと勝手に思っていました。自分は関東の人間なんで、細かいイントネーションは聞いてても判らなかったんですがもちろん不自然さは感じず、そのやんわりとした会話のトーンが心地よかったです。
で、脇を固める桐谷くんも、國村隼さんも大阪の人だし、こういう市井の人たちの何気ないやりとりの中のあったかい感じが、後半切なくなってくる展開にぴったりでよかったです。
母の身勝手にも思える行動の先にある優しさや、受け入れるほかない厳しい状況を精一杯の元気で乗り越えようとする姿勢、それが娘にとっては簡単には認めたくない事実であっても結局はずっと立ち止まって居られる訳もないことも承知の上で、ちゃんと必要な時間をかけて進んでいく・・・ここでの宮﨑さんの表情って、これまで出演作を幾つも観てきましたが、初めてじゃないかと思う、新鮮な驚きのある瞬間がありました。
観ておけてよかったです。
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