時をかける少女(1983) / WOWOW [Watching TV:films]
先日、WOWOWで放映があったんで、予約録画して鑑賞しました。
実はちゃんと観るのは初めてです(たぶん、以前TV放映してたのを断片的には観てますが)。
普通は逆なんですが、最近リメイクされたアニメーション版を先に観ていて、改めてこれをじっくり観ると、大林監督の独特の映像表現がやはり鮮烈に印象に残ります。
大林監督の作品をほとんどリアルタイムで若い頃自分は観てなかったんですが、描こうとしてるものは最近の作品、「理由」や「その日のまえに」と大幅には変わっていないんだと思います。特に編集も手がけている監督なので、そのテンポのくせというかリズムや、あえてスマートな整合性は重視しない手作り感のある映像表現というか、ライブ感の残る作品の質感が個性的です。
尾道のロケーション、ノスタルジーという大林作品のキーワードを改めて観て実感しました。
そういえば、最近の作品はこうしたキーワードなど大林印という要素が表面には見えなかったりする形になってはいますが、それでも明らかにそのユニークで独自の部分は一貫して判る作品になっている気がします。
角川映画で、ある面では当時デビュー間もない新人の原田知世さん主演だし、アイドルものという括りの中に入る作品ですが、大林監督が自らの署名をしっかり残している、今でも現役である活動から逆算して考えるととんでもない撮影に望む意思の強さ、確たる主張の揺るぎのなさに驚きます。
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