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「博士の愛した数式」 [cinema]

博士の愛した数式

博士の愛した数式

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2006/07/07
  • メディア: DVD


たまたま、先週観た作品「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」も数学者が登場する物語でした。
タイミングが偶然そうなったんだけど、こちらは小泉監督、今まで観てきた2作品が素敵だったので、早く観たかった1本です。
回想という形で語られるある家での離れでの出来事、その大事な思い出が数字、あるいは数式によって彩られている、と聞くともしかしたら難しいのかも、と感じしてしまうかもしれませんが、それはあくまで話法として登場するひとつの側面でしかないし、イマジネーションの手助けでしかないから、結局本質は他者へのいたわりの気持ちを設定するキャラクターである教授の人となりが観ていてすんなり理解できるし、寺尾さんの時に切なくもある佇まいがリアルでした。「雨あがる」も「阿弥陀堂だより」も日本の風景の何気ない美しさだったり、日本人の気高さだったりをしっかり撮ってくれる作品だったように、この作品も四季折々の暮らしがしみじみいいもんだなと思えて、心が和みました。音楽についてはもうちょっと控えめでも十分だったかもしれませんが映像との相性は悪くなかったです。


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コメント 6

くみみん

私も、あれ?と思いましたよ。「博士の愛した数式」は本で読んだので
ストーリーがわかっているからどうしようかな?と思ったのですが、寺尾
さんは『半落ち』でも『阿弥陀堂だより』でも泣かされているし…やっぱり
観ようかな。
by くみみん (2006-01-22 11:08) 

cs

kumiminさん>
早速のコメント&nice、どうもありがとうございました。嬉しかったです。
『半落ち』も『阿弥陀堂だより』も、ほんとによかったですね。期待が余りに大き過ぎたりしてしまうと、こういう原作のあるものは映画そのものとして鑑賞するのには厳しい評価になってしまうかもしれませんが、寺尾さんも、深津さんも吉岡くんもほんと素敵に映ってました。小泉監督が描くなんてことない日本の風景の美しさも大スクリーンで堪能できるし、様子だけ見てみようかな、程度で出かけられるといいかもしれません。
こういう日本人として作品に出会えることがよかったと思えるものが確実にここ数年で増えてきているのは、ほんとに嬉しい事で、この映画も色んな期待をしている人がやっぱり映画館に足を運ぶんだろうなと思いました。自分もその中の一人ですね。実はまだ原作のほうは読んでいません。これも読まなきゃ、ですね。・・・その前に、この前買ってきた文庫の「疾走」にとりかかろうと思っています。これじゃ、追いつかないかなぁ。
by cs (2006-01-22 11:53) 

optsaru

寺尾さん、いい味出してましたね。
by optsaru (2006-01-23 00:29) 

cs

optsaruさん>
はじめまして。
コメント&niceどうもありがとうございます。寺尾さん、あの雰囲気が何といってもよかったですね。吉岡くんがマイペースで話す数学の授業も味があってよかったけど、やっぱり寺尾さんのあったかい感じはすごいですね。撮影中、小泉監督とかなり細かく話していたらしいんですが、キャラクターを分析しているというより慈しんでいるようですよね。
by cs (2006-01-23 23:07) 

smile-moon

私も昨日見ました。
季節などをこだわっていたのでしょうか。
阿弥陀堂だよりとか、雨上がるとかはまだ観てないんですけど!?
でも、ああゆう映画は好きですね。黒澤明の影響かもしれません。

家族としての大切さ、記憶の大切さを知りました。
今が大切なんですからね~。
by smile-moon (2006-01-26 13:43) 

cs

smile-moonさん>
コメント、どうもありがとうございます。季節それぞれの風景にはこだわっていると思います。ずっと黒澤組でチーフ助監だったことと、もちろん無関係ではないんでしょう。すごく淡々としてて人物の描き方が丁寧だという感じがします。今このときを精一杯過ごすって、やっぱり大切ですよね・・・つい、適当な時間を過ごしている毎日に反省してしまいます。
by cs (2006-01-26 21:15) 

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