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流転の果ての場所 [弘前大学北鷹寮のこと]

友人2人から、連絡をもらいました。
そして、いまも自分にとって大切な先輩からも。
大学に居たというより、寮に棲んでいたと言ったほうが正確だったあの頃、毎日のように通った居酒屋が、学園町にあった2つの寮生たちにとっては特別な親しみのある空間なのでした。
「流転」という店の名、その固有名詞にはそれ故、複雑な感情や記憶がありありと呼び起こされます。
自分が大学に在籍していた頃はもとより、卒業してから寮を訪れるのは、ただ単に後輩達に再会するだけでなく、流転にも再会する、時間を自然に遡りにいくことを意味していました。
アルコールを介してかけがえのない時間を過ごした格別な場所、その前身は屋台だったそうです。
自分は6年間、学生の身分でそこに通っていました。
この2005年6月、届いた知らせは、その場所がなくなるということ。形あるものが時間とともにいずれは失われていくのが現実だとしても、じわりと沸き起こる感情は静めることは出来ないようです。

追記

この記事を最初にupしてから、数年の時間が流れました。
そして「流転」をめぐる時間も。
その場所が、幕を閉じるという時に自分はその場に立ち会えませんでした。

まだ今よりずっと無知で、屈折してて、臆病で、
いろんなことが、そのときは気づけなかったけど、今と比べようもなく、間違いなく幸せでした。

21世紀になってから、結局ずっとまだ訪れないでいる第二の故郷も、形は違ってもまだそこに息づいていて、なんだかちょっと励まされます。
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