あん / ドリアン助川 [本のこと。]
先に映画を観て、出会った作品が本当に大好きになってしまったので、早速この原作小説にとりかかりました。
(記事にするのがすっかり遅れたんですが、読み終えていたのは2015年でした)
読み進めていくうちに、映画化された脚本が本当に誠実にこの原作に向き合って描かれていたのが改めてわかりました。
舞台となったハンセン病患者の隔離施設に関する言及も、映画でもほぼ忠実に再現されていたんですが、文字によって訴えかけてくるものの厳しさを追体験できました。
映画を先に小説を読むと、登場人物が俳優さんのイメージとして浮かびますが、それが実にすんなり受け入れられました。
映画は映画で、できるだけ多くの人に触れてほしい作品だなと思ったんですが、この原作も一緒です。沢山の人が、手に取って味わって、感じてほしい作品です。
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