ジブリの世界を創る / 種田陽平 [本のこと。]
種田陽平さん、といえば、いくつか手掛けてきた作品で目にしていることがあるという人が多いと思うんですが、日本映画の美術監督として、現在もう別格の評価になっているともいえます。
自分が初めて目にしたのは岩井俊二監督の「スワロウテイル」でした。
最近では、三谷監督の作品は完全に種田さんの美術ありき、になっているようだし、何よりこの本が世に出るのは、やはりジブリとの関わりがあってこそではあるんですが、自分はやはりそのキャリアの初期に関わった「スワロウテイル」をはじめとする作品について、種田さんの仕事というのがどんなものであったかを知りたかったです。
こうした美術の仕事、特に映画製作でとなると、知られていないことの方がやはり圧倒的に多いし、自分がこれから、その道を目指していくとかではないとしても、読んでみて学ぶことが本当に多かったです。
巻末にあった「思い出のマーニー」の米林監督との対談も読みごたえがありました。
仕事への向き合い方って、その人の適性の部分だったり性格によるものとか、あるいは経験してきた年齢によってたぶんどんどん変化していくんだろうけど、様々なものから刺激を受け、それが反映していくことはやはり大事だと思えます。自分の発想の可動範囲をできるだけ錆びつかせず、柔軟でいたいなと改めて思います。
2015-09-22 22:04
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