蜩の記 / 葉室麟 [本のこと。]
先に映画を観ており、興味が出てこの原作に挑戦しました。
半年以上前からちょっとずつちょっとずつ読み進めて、そのスタイルがぴったりな内容でもあったので、読了に至った気分もまたいつもとは違うちょっとした達成感もありました。
時代小説でありながらちょっと推理小説の要素もあり、過去、そんなテイストの作品には出会ってなかったので新鮮でした。
読み進めてみて感じたのは、映画が実に丁寧にこの小説の成り立ちを的確に映像に置き換えていて、その物語を活字で追体験するのが本当に愉しかったです。
ただもちろん、筋道はすでに知っているため、秋谷が明かさなかった数年前の出来事の真相がどう明かされていくのかも分かっている上で読んでいたので、謎解きそのものの面白さは味わえなかったのは残念です。
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