カレイドスコープの箱庭 / 海堂尊 [本のこと。]
カレイドスコープの箱庭 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 海堂 尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2015/07/04
- メディア: 文庫
「玉村警部補の災難」に続いて、宝島社からこの作品も文庫化されました。
実は、この先いつになるか分からなかったし、一度確認しておこうと、「ケルベロスの肖像」と「輝天炎上」を読み返してたところだったんですが、そんなタイミングで書店に並んでたんで、とりあえず購入、先の2冊を無事終えて早速取り掛かりました。
白鳥・田口シリーズとしてはいよいよ本当の完結ということですが、その内容はどこか原点回帰というか、最初の最初に「チーム・バチスタ」を読んだ時のあの感じがよみがえってきました。病院内部で起こる問題として、ケルベロスの時点でとにかく派手にやってしまっているんで、比べてもこちらはかなり穏やかな解決ではあったんですが、実はこうした火種のようなものは、おそらくまだまだあちこちになるんだよともとれるものです。「ケルベロス」のボーナストラックとしてちらっと登場のあの辺りももちろんつながってくるんでそれも嬉しかったですが、それを上回るサプライズ。なんだか感慨深いです。
単行本はすでに出ている幾つか、まだもちろん文庫化はされていない作品は、この本線である田口・白鳥シリーズ以外にもまだ残っていて、そちらが楽しみです。
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