「寄生獣 完結編」 [cinema]
5/5(火)に観てきました。
まだ前作の記憶も新しく、ほぼ残った状態での鑑賞です。
冒頭、前編のおさらい映像が少し紹介されますが、もしその部分が全くなくても自分は気になりませんでした。
ほぼ主要な人物は最初の方で出てきていたんですが、今回はやはりクライマックスの後藤との対決、そしてその前段の市庁舎でのパラサイトへ反撃を試みる人類と動物園での田宮とのやりとりの二重構造、この辺りの物語上のトピックとなる部分の畳み掛けがすさまじいテンポで、被害者であったはずの人類が、実はそうではないんじゃないかと価値観が一気に変わっていく展開に揺さぶられました。
随分昔に読んでいた原作は、細かな部分をだいぶ忘れていたんですが、ほぼ忠実にそのメッセージやエピソードを再現しているなぁと思って感心しました、後からまた原作を読み返してみたら、細部に関してはあちこち設定上も変更してあるし、ニュアンスもあえて異なる表現に置き換えているのも分かったんですが、今回の脚本で改めて納得できた部分も多かったです。深津さんが演じることで田宮というキャラクターに一層の切なさがにじみ出ていたり、新一が最後にミギーと会話する辺りも、演じたのがこの二人であるから訴えかけてくるものも確かにあったと思います。
描写の上で残忍に見える部分はあるかもしれませんが、できるなら敬遠せずに、たくさんの人にこの世界観は知ってほしいなと思いました。
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