「きっと、星のせいじゃない。」 [cinema]
2/27(土)に観てきました。
2015年は、ここ数年の傾向とは違って、日本映画以外のものも積極的に観てきている形になりつつあります。たとえばアメリカ映画でも、すべてがブロックバスターの巨額の予算で製作されたものばかりではもちろんないし、この作品のように口コミで話題が広がって評価されるようなもにで、特に自分が惹かれる内容のものも時々日本公開が実現しています。この作品も、観るまではそこまですごく期待もしていた訳ではなく、ニュートラルな気分で選んだんですが、観ておけてよかったと思える作品でした。
難病に直面する若者たちの姿っていうのは、もうどんな展開になるか半分わかっているようなものではあるんですが、自分は特にその方面の分野が気になって、つい観てしまいますが、これは観ておけてよかったと思えました。主演の二人、ヘイゼル役のシャイリーン・ウッドリーもオーガスタス役のアンセル・エルゴートもどちらも今回初めて知った役者さんでした。この二人の、決して外見ですごく突出して人目を引くという訳ではない、ありふれたどこにでもいる普通の若者という感じが、観ていくうちにどんどん輝いて魅力的に見えてくる変化がすごく良かったです。もちろん、脚本・演出の力もあるんですが、何より二人の今この時を懸命に生きている息遣いの逞しさのようなものがまぶしかったです。
後半、あえて波風を立てる立場になる偏屈な作家として登場するウィレム・デフォーの人間臭さもまた、印象深かったです。
途中、まさに2015年の只中であるというのがわかる楽曲を含め、サントラがすごく気になって、すぐに探しました。これもお気に入りです。
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