「バンクーバーの朝日」 [cinema]
1/3(土)に観てきました。
正月映画で、観ておきたい作品がけっこうありました。
その中から、この日はこれです。
石井裕也監督作品は「川の底からこんにちは」以来なんですが、今回は前回と全く印象が違って、淡々と味わいのあるドラマが描かれていて、戦前カナダに実在した日本人移民達の野球チームの物語って、まずそんな事実を知りませんでしたが、これはその舞台を元に描かれた青春群像劇でした。
清々しかったです。
脚本はあとから知ったんですが、奥寺佐渡子さんです。この監督・脚本コンビはこれが初顔合わせだったんですが、自分は奥寺さんの過去手がけた作品がけっこう好きだったんで、これを観てまた納得です。
バンクーバー朝日の野球チームとしての成長、現在でも世界の檜舞台で挑戦を続けている日本人達の(特にやはりアスリート達の)姿が重なる彼らの表情、そして太平洋戦争へ向かう、移民達にとってはどうにも抵抗のしようがない時代のうねりに飲み込まれる様、など様々な感情が複雑に浮かんできて、切なくなりました。
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