ロング・グッドバイ / レイモンド・チャンドラー・作、村上春樹・訳 [本のこと。]
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
- 作者: レイモンド・チャンドラー
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/09/09
- メディア: 文庫
この作品を読むきっかけは、2014年春にNHKで放映していたドラマでした。
私立探偵フィリップ・マーロウの物語を敗戦後復興途上の日本に舞台を置き換え、主要な登場人物も一つ一つ丁寧に翻案して描かれた脚本にしびれました。
で、改めてこの原作小説を、村上春樹氏の新しい訳で読んでみたいと思い、挑戦しました。
読んでみて気づいたのは、そのドラマがかなり忠実に原作の世界観を再現しているんだなぁということ、そのドラマ制作のスタッフ、キャストに出会えてよかったと思いました。
その上で、この原作の方ですが、やはりというか、村上さんの小説のタッチに本当にそのまま置き換えられている感覚があって、しっかりハードボイルドなんだけど、自分は村上作品で出会ったことのあるキャラクターであるかのような錯覚を覚えたりしました。
それにしても、本当に読みごたえがあって、じっくり楽しませてもらえました。
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