白ゆき姫殺人事件 / 湊かなえ [本のこと。]
湊かなえさんの小説は「告白」以来でした。
あちらも映画化されていて、原作との比較が楽しめましたが、今回もまず先に映画を観てから、原作に挑戦してみました。映画のパンフを読んでちょっとしては知っていたものの、かなりユニークな小説で、これをよくああいう映画に仕上げたなぁと、これもちょっと「告白」の時に似た感想を持ちました。
今回は、文庫化に当たり巻末の解説を中村義洋監督が引き受けていて、その撮影こぼれ話とか、湊さんの小説に対する評価とか、監督の捉え方を知ることが出来て納得です。
で、その解説にもあったんですがもちろん本編を読んでいて気づいた、映画化脚本独自のシーン、あれが原作を読んでいて改めて心に沁みました。この小説版では描かれていない場面ではあるんですが、その行間にあったであろう、「赤毛のアン」のエピソード、これは映画と小説を両方知ったうえで、なんだか嬉しくなりました。たまたまこのタイミングでNHK-BSでかつて名作劇場で放映していたアニメ版も再放送が始まっています。週に1話、全部で50話分ですので丸一年かけての放送ですが、10代だった頃とたぶん違う感覚だとは思うんですが、観ていくのが楽しみでなりません。
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