カラスの親指 / 道尾秀介 [本のこと。]
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
- 作者: 道尾 秀介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/07/15
- メディア: 文庫
映画化作品はほぼ1年前に観ており、原作の文庫もだいぶ前に購入済みでしたが、最近ようやく読み始め、読了しました。
改めて、かなり忠実にこの原作から映画化したのがわかりました。お見事で、あざやかな結末はほんのちょっと原作の方がビターな味付けで、それも映像化するとちょっと無理が出てきてしまいそうだったし、そう考えるとまだクオリティを上げる余地も残っているとは思いますが個人的にはどちらも満足度が高くて充実してました。小説では、主人公のひとり、竹沢の視点で意図して見せないままにできる状況も、映像では困難な場面もかなりあったはずなんですが、結末を知らずに初めて映像で筋を追っていく分には気づけずにいたり、まんまとミスリードさせられたりと、存分に楽しめたのを小説を改めて読み進めながら確認できました。少し時間が経過して、細部は記憶がぼんやりしてたのもよかったかもしれません。
もう一度、映画の方も観てみたくなります。
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