和菓子のアン / 坂木司 [本のこと。]
この単行本が書店に平積みになってる時点で、気にはなっておりました。
この冬、年またぎで、同僚の方から借りた文庫で読み終えました。
物語は、春過ぎに主人公の女の子(これがまた、素敵なキャラクターでした)がバイト先に決めたデパ地下の和菓子店で、その店員さんたちと来客の方々との日常のやり取りに潜む謎を解いていく、というかなりユニークな設定、主人公の周りのそれぞれに際立った個性的なキャラクターたちが愉しくて、そのエピソードにほっこりさせられました。
それぞれ表題がついているいくつかの連作短編のような形になっていて、クライマックスではちょうど年明け、なんだか読むのにピッタリなタイミングだった偶然が嬉しいです。
和菓子のことって、ほんとに奥深くて、知らないことだらけでした。
で、解説を読むと、この作者の方のほかの作品とのリンクもあるようで、となると、この物語の続編も期待したいんですがそれ以外にやっぱり読んでみたくもなります。
こういうの、大好きです。
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