きのうの神さま / 西川美和 [本のこと。]
現時点での最新作の映画「夢売るふたり」も期待通りだった西川美和監督の小説です。
あ、そういえば、「夢売るふたり」にも鶴瓶さん出演してましたね。
これは前作にあたる「ディア・ドクター」の取材のため医療関連のネタを集めた結果、映画では脚本の中に盛り込めなかった様々な状況として、“もうひとつの「ディア・ドクター」”として描かれた短編集になっています。
物語の展開の秀逸な点では映画の方がたっぷりの分量だし、当然印象深いんですが、短いエピソードの中にやはり西川監督らしい人間観察の深い部分が垣間見えて、実に読み応えがありました。
もう一度、映画を味わいなおして、再度この小説集にも戻ってきてみたいと思っています。
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