「さよならドビュッシー」 [cinema]
さよならドビュッシー 【DVD豪華版】(DVD2枚組/初回限定版)
- 出版社/メーカー: キングレコード
- メディア: DVD
2/2(土)に観てきました。
この日は、「きいろいゾウ」とハシゴです。
原作小説は“このミス”大賞を受賞した作品だというのを、そして久々の利重剛監督作品登場というのを後から知りました。
利重剛監督は大好きですので、期待も高まります。
とある裕福な家庭で起こる不審な火災、それが発端で過酷な運命をたどることになる少女として登場するのが橋本愛さん。
「告白」以来、堂々たる主役として観るのはこれが初めてですが、若くてまだキャリアも浅いのに、凛としてて強い眼差しが印象的でした。状況はかなり違うけど、「告白」同様、悲劇的な立場でいる彼女はなんだか妙にしっくりきます。同世代であまり他に居ない雰囲気の端正な顔立ちだっていうのはやはり大きいでしょう。
共演のピアノ教師役・岬洋介を演じた清塚信也さん、ほぼ演技経験もない実質的な俳優デビューなんですが、これがまた実にぴったりの配役で、ピアノ演奏シーンのリアリティは当たり前、その上に岬洋介というキャラクターの多面性が説得力たっぷりで、なかなか素敵でした。
クライマックスでドビュッシーの「月の光」が流れてくる映画となると、たとえば「リリイ・シュシュのすべて」とか「トウキョウ・ソナタ」とか、あるいは「オーシャンズ11」辺りも印象的でしたが、この作品では曲そのものが重要なキャラクターとなっている部分もあるので、圧巻でした。
利重剛監督の次の作品が、今度はいつまで待っていれば公開されるのか気になるところです。
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