「東京家族」 [cinema]
1/20(日)に観てきました。
公開を心待ちにしていた作品、最近になってやっと自分もスクリーンで観るようになった山田洋二監督、50年目の新作です。
元ネタになるのが小津安二郎監督の「東京物語」、この作品をモチーフに3・11を経た後の東京を描くという、最近の山田洋次監督らしいまた新たな挑戦でもある作品です。
前作「おとうと」も、市川崑監督へのオマージュでありながら現代の看取りの問題も盛り込むという姿勢だったのとそのまま続いていると感じます。
そして、個人的には連続して青井優さん出演というのが実は嬉しい部分で、楽しみにしてました。
意外でもあったんですが、橋爪功さん以下、家族のほとんどが山田洋次監督作品では今回初顔合わせという人ばかりとのこと。
それでもさすがにキャリア豊富な方々ばかりだし、それぞれのキャラクターがぴったりでした。
西村雅彦氏演じる、しっかりもので兄弟の中でも自らのポジションをちゃんと保ちながらあちこち気を遣って、でも本音は本音としてちらっと隠せないで出ちゃってる感じとか、無責任にふらふらして自由気ままに生きてるようで、本人なりには考えもあって、周囲が勝手に思ってるよりはちゃんと船長もしてる末っ子役の妻夫木くんとか、王道の安定感たっぷりな設定なんですが、そのありきたりな情景が丁寧に描かれる演出にホッとします。
不勉強なままなので、ちゃんとオリジナルの「東京物語」を鑑賞しなければならないなと改めて思いました。
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