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風の中のマリア / 百田尚樹 [本のこと。]


風の中のマリア (講談社文庫)

風の中のマリア (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: 文庫


1/12(土)に読了しました。
百田尚樹さんの小説にハマり始めております。
講談社文庫になっているものはデビュー作「永遠の0」から順番に読んでいることになります。
他の出版社からも幾つか、例えばすでに映画化された「ボックス!」とかの作品もあるんですが、ひとまずこちらを順に読み進んでいこうと。

若いマリアは、アストリッドの帝国の戦士、
そしてここはオオスズメバチの世界での出来事。

過去2作品と、また一気に違う世界観・・・かと思いきや、読了後の余韻は「永遠の0」と変わらない、ずっしりと手応えと深い感動の残るものでした。
自分が理系で生物学を専門として生きてきたからこその、そもそもの興味もあるし、ある程度の予備知識もあったとはいえ、それを差し引いて考えても、このオオスズメバチ帝国の現時点で判明している動物行動学的な知見に基づくエピソードの数々は新鮮な驚きに満ち、実に刺激的に見えました。
ある意味では、その事実を淡々と積み重ねて時間経過とともに物語が進行していくんですが、そこで描かれるキャラクター、ここでは擬人化したハチたちの関わり合いが、“いつもの百田ワールド”っていう語り口になっていて、その展開に惹きこまれているうちに一気に読み終えてしまいました。
百田さんの文体の簡潔さとか、キャラクター造形のちょっと揺らいでいる部分とか、自分にはなんだかその表情がリアルに映って、読み終えると誰かに薦めたくなります。
まだ出会っていない作品が幾つもある、海堂さんの作品に初めて触れた時と同じ嬉しさがあって、楽しみです(海堂さんの作品もまだ読んでいないものが数多くありますが、文庫化されるのを我慢して待っています)。
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コメント 2

minku〜♪

私は今、「影法師」を読んでいますが、これまた違ったワールドなるも、ラストは「永遠の0」「輝く夜」と同じ様な感触を感じることが
出来るんだろうなぁと楽しみにしながら読んでいます^^
くおいるさんお薦めの「風の中のマリア」も既に文庫本買って控えて
いますが、次は「海賊と呼ばれた男」が文庫になるのを楽しみにしています♪

毎回全然違った世界の作品なのに、そこにしっかりと百田ワールドが
描かれているのが素晴らしいですね。
by minku〜♪ (2013-01-13 20:39) 

cs

minku〜♪ さん、コメントどうもありがとうございます。
「影法師」はこの「風の中のマリア」を読了したんで購入しました。
まだ本を開いてません。
たぶん読み始めたらすぐなんだと思うんですが、その愉しみをまだ大事に大事にとっておきます。
読了したら記事もupしたいと思います。
by cs (2013-01-13 23:41) 

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