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「グッモーエビアン!」 [cinema]


グッモーエビアン! [DVD]

グッモーエビアン! [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD


年末のひと仕事、2012年の鑑賞記録を片付けての、いよいよ2013年の記録1本目はこれです。
毎年、1本目の鑑賞は大事にしたいという気持ちから、なんだかここ数年、重厚感たっぷりの作品を選ぶ傾向があったんですが、今年は肩の力を抜きつつ、ひとまずこれをチョイスしてみました。
大泉洋氏のパンックロッカー姿っていうのが、まずこの作品を観てみたかったひとつの要因。
そのテイストだと、ドタバタの喜劇っていうイメージだったんですが、彼の演じるヤグのキャラクターは意外にも“寅さん”な感じだったりもして、それはいい意味で裏切られました。
そしてそのヤグと腐れ縁みたいな関係でもある麻生久美子さんのシングルマザー役もまた、なんだか妙にしっくりくる落ち着き具合でした。寅さんとマドンナの関係って、たぶんこれと結構近いんじゃないかと(というか、結果こちらがその関係をなぞってるのか・・・)、ふと後から考えてみて腑に落ちました。
で、実はこのお二人の関係はあくまでスパイスであって、そのシングルマザー・アキの娘としてのハツキの視点がこの物語の中心でした。
中学3年のハツキを演じた三吉彩花さんは、この作品で初めて観ました・・・と思っていたら、実は「告白」にも出演。あの教室の中に居たひとりでした。その時点では全く、気づかなかったです。
実際の年齢も役と一緒なはずなのに大人っぽい顔立ちとかが、ちょっと前の鳴海璃子さんの雰囲気に近いかもしれません。思春期特有の、周囲とか置かれた環境に対する居心地悪そうなぶーたれた表情がはまってました。この作品で堂々たる主演の輝きがあるんで、「告白」で何処に居たのかDVDで再チェックしてみようと思います。
そのハツキの親友として登場してくるトモちゃん役は「カラスの親指」の記憶も新しい能年玲奈さんだったんですが、あの作品のちょっと背伸びした感じとまたガラッと変わってて、友人二人で居る時の空気感のふんわりとした表情とか、眼差しで複雑な状況を語る感じとか、リアルで惹きこまれました。もっと彼女の出てくるシーンを追いかけて観てみたくなります。

ここ数年、元旦に鑑賞する作品につい姿勢を正してみてしまうようなものを選んでいたんですが、今年はこの心地よい気楽さがちょうどよくて、ほっこりできました。

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