物語 / 北野武 [本のこと。]
2012年の12月、読了しました。
購入したのがそのちょっと前、すでに記憶が曖昧です。
ロッキングオン出版で、インタビュー集というのが結構出ているのを後から知りましたが、自分は以前、「武がたけしを殺す理由」という本を読んでいて、北野監督の映画製作でのスタンスを深く知ることが出来てよかったんですが、今回は監督作品としてデビュー作である「その男、凶暴につき」から現時点での最新作「アウトレイジ ビヨンド」までの“脚本”を語るという内容で、やはり興味深かったです。
TVでのお笑い芸人としてのイメージはタレントとしてのあくまで彼のある側面で、監督としてはプライベートで商業的成功とは無縁に撮っている(というつもりではなくても結果的に興行としては厳しい状況になっている)作品と、娯楽に徹して場合によっては依頼されて撮っている(でも結果、やはり興行的には常に成功している訳ではない)作品が並んでいて、それぞれのポジションはグラデーションにどちらかに寄ったものになっているのがなぜなのかをある程度客観的に語っていて、その覚めた視点も北野監督の特徴の一つなんだなぁと思ったりしました。
自分はすべての作品を観てきた訳ではなかったんですが、それでもスクリーンで出会えている方だと思うし、機会があるなら過去の作品もやっぱり改めて映画館で確認してみたいと思っています。
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