「天地明察」 [cinema]
10/22(月)に観てきました。
ちょっと久々の滝田洋二郎監督です。
原作の小説も話題になっていて、気になっていました。
囲碁の家元、安井家の変わり種、算哲という人物をちょっと映画では久々な印象の岡田准一くんが実に爽やかに演じていました。
ちょっと天才肌というか集中型のキャラクターで、江戸のご時世にあってまだ混沌とした不明な部分が多く残る天文の世界に深くのめりこんでいく、そこで出会う人々との関わり合いが素敵でした。
まず、彼を測量、天文、算術のアカデミックな探求の楽しさへと導く二人、岸部一徳さん演じる伊藤重孝と笹野高史さん演じる建部昌明、この飄々としたキャラクターがいい味わいの存在感で算哲の才能を存分に伸ばしてくれている優しい先達という感じでした。そして算哲が憧れ慕う存在、関孝和のキャラクター。演じた猿之助さんがまた、ぎりぎり狂気の手前で踏みとどまりつつ算術の未開の地を拓いていく豪快かつ自由闊達な人物像がよかったです。
そして、算哲の妻・えんを演じた宮﨑あおいさんの芯のあるキャラクター、ここ最近、様々な設定で妻・母を演じているんですが、ここでも実に魅力的にえんという人に血肉を与えていました。
少し時間が経ってから、改めて原作小説にチャレンジしてみたいと思います。
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