「るろうに剣心」 [cinema]
8/25(土)に観てきました。原作は未読のまま、内容は予告でちらっと観た程度で、ほぼ予備知識ないままの鑑賞でした。
監督を手掛けたのがNHK大河ドラマの「龍馬伝」を演出した大友啓史氏というのを知り、興味を持ちました。
今回のキャスティングにはその龍馬伝でも見事だった配役がかなり反映されていました。
大抜擢の剣心=抜刀斎を演じた佐藤健くん、キャラクターにぴったりで、以前の龍馬伝での岡田以蔵とはまた違った人物像でかなりハマっていました。
剣心の思想とは相容れない存在として登場するキャラクターが複数居て、それは長い原作ではひとつずつ描ける尺もあるんだろうから改めて確認もしてみたいんですが、これがそれぞれに複雑な背景と肖像でよかったです。その一人は江口洋介さんの演じた斉藤一であり、吉川晃司さんの演じた鵜堂刀衛であり、また香川照之さんの演じた武田観柳でした。
時代としては幕末の動乱の時代は既に過去のものとなって新しい価値観の中でどう生きていくかという頃の設定なので、こうした舞台設定を得た上での描き方はやっぱり単純に好みでもあって面白かったです(それが原作によるものなのかの判断が出来ないんですが)。
卓越した剣の腕を持ちながらその能力を封印して素浪人として生きる剣心、そこに立ちはだかる強大な敵、となるとクライマックスで殺陣シーンが無い訳はないだろうと予想はしていたんですが、こういう決着のつけ方はやはり大切な価値観だと思います。
負の連鎖はやはり、力ではないもので、どれだけ時間がかかったとしても断ち切るべきです。
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