「ツリー・オブ・ライフ」 [cinema]
8/14(日)に観てきました。
ショーン・ペン出演作品はなぜだかちょっと久々です。
テレンス・マリック監督の作品は「シン・レッド・ライン」以来になります。
今回は現在と1950年代のアメリカを描くとある家族の物語なんですが、ガダルカナル島での激しい戦禍を描いていた「シン・レッド・ライン」と同様、主人公の内面が散文詩として物語を紡いでいって、今回はその思索の旅が天地創造であったり、生命の連環であったりと壮大で幻想的な映像へと発展していきます。
脚本も手掛けた監督にとっては生死をかけた戦地最前線での兵士の視線も確執を修復しえなかった家族の諍いも同等に果てしない地平へつながるテーマなのかもしれません。
それにしても・・・つい観ていて意識が遠のいてしまう独特のテンポは手ごわかったです。
決して難解な表現ではないとは思うんですが、あまりに淡々と描かれるモノローグと壮大なスケールの映像、そしてかつての家族の姿はすべて、俯瞰の世界の夢のフィルターの向こう側で起こっている出来事に見えてしまい、夢想に誘われてしまいそうでした。
パルムドールを取った時に、会社の子がテレンスの作品が好きなので、
公開されたら行きましょう!と誘われていたので、早々に行ったのですが、かなり予告の部分とは映画は違っていて、
心地よく記憶が飛んでいくこと何度か。。。
音楽と映像がどうもヒーリング系で^^;
脚本とかstoryってあまり関係ない、イメージ映像の様でしたね。。。
だからと言って嫌いじゃないなんか不思議な映画でした^^;
私はシンレッドラインしか観たことなかったので(多分)、会社の子の
好きだというかなり古い映画で「天国の日々」を観てみましたが、
大好きな映画とまではいかないですが、けっこう好きな作品になりました^^
by minku〜♪ (2011-10-10 20:45)
minku〜♪さん、コメントどうもありがとうございます。
自分も「シン・レッド・ライン」以外はまだこの監督の作品を観ていません。
ショーン・ペンの抑圧をずっと引きずったまま大人になっちゃった所在ない感じとか、ブラッド・ピットのいい父親になりたいんだけど不器用で無理しちゃってる感じとか、ドラマとしてもっとたっぷり見たいシーンもきちんとあったんですが、圧倒的なスケールの映像に持ってかれちゃう印象がどうしても残ってしまい、少なくとも一度の鑑賞では消化しきれませんでした。こういう作品を嫌いな訳ではないんですけどね・・・。
by cs (2011-10-10 22:12)