「ザ・ファイター」 [cinema]
ザ・ファイター コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
4/24(日)に鑑賞してきました。
数本連続で外国映画を観ているのはけっこう自分にとっては久々になります。
それだけ、気になる作品が続けざまに公開になっているんですが、2011年のアカデミー賞で評価されたものが目立っています。この作品もその中の一つ。
ディッキー・エクランドとミッキー・ウォードの兄弟の実話、ということ時点で兄と弟の姓が異なるなかなか一筋縄ではいかない家族の複雑なつながり。
演じるクリスチャン・ベールとマーク・ウォルバーグの対照的なキャラクターがまさに陰と陽、奔放さと実直さが際立っていて印象的でした。実際に物語をたどっていくとその表面的なイメージより重層的で双方が影響しあう相互補完的な複雑な関係、それも過干渉で支配的な、でも愛にあふれた母(少なくとも本人には一切悪気はないんでしょう)との距離感により屈折した家族の絆、下町の仲間意識と様々な色彩が混沌を作り出していくある意味では閉塞感だらけの状況。そこで描かれるボクシングのファイトは結果がすべての徹底した残酷さの中にすべてを昇華していく純粋さ、神聖さもあるように思えます。
実はこの作品、そこまで期待していなかったんですが、実際に観てみたら印象が変わりました。
けっこう好きです。
こんばんは。
さすがはアカデミー賞というような演技でしたね。
あの一筋縄ではいかないお兄さんと強烈なお母さん&小姑たちに
よくぞ歪まずに頑張ったなと弟くんに心の中で拍手でした☆
by non_0101 (2011-06-15 22:45)
non_0101 さん、niceとコメントどうもありがとうございます。
クリスチャン・ベールの完全になりきったキャラクターも強烈でしたが、ストイックに肉体改造していたマーク・ウォルバーグも見事でした。
アカデミー賞の評価の通り、家族それぞれの演技が本当に見ごたえがありました。確かに、あの環境で歪まないどころかチャンピオンになってしまうなんて、尊敬です。
by cs (2011-06-16 00:51)