「ちょんまげぷりん」

ちょんまげぷりん 【初回限定版】 [DVD]

• 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
• メディア: DVD

2/6(日)に、目黒シネマのリバイバルに出かけてきました。
この作品と「川の底からこんにちは」という2本立て上映の企画で、1月に「トイレット」「かもめ食堂」を観に来た時に、上映予定が組まれているのを確認して、観ておきたいなと。
最近、作品を幾つか観ていて好きだなぁと思っていた中村義洋監督です。
すぐ前に「ゴールデンスランバー」の公開もあって、かなりのハイペースです。
公開時もチェックしていたんですが、なんだかあっという間に上映期間が終了してて、見逃してました。
タイトルからして脱力するようなコメディなんだろうと勝手に予想して、まあほぼその通りだったんですが、中村監督はこういう題材は得意分野なんだろうなぁと思います。タイムスリップして平成の世に突如出現するサムライ、その顛末がパティシエって、落としどころはどうするんだろうと思ったんですが、まさか巨悪には立ち向かわないですね、当然。錦戸くん演じる安兵衛がまず、ちゃんと武士として見えてくるかどうかが実は半信半疑だったんですが、実に様になってて楽しかったです。所作にしても言葉遣いにしても、最初から虚構なのは分かった上で観てて、それがなぜだか成立してる状況がおかしすぎで、いいキャラクターでした。対するともさかさん演じるシングルマザー・ひろ子なんですが、肩の力の抜け具合が本当に自然で、全部チンして並べる食卓とか、家事に対して時間が経って段々こうなったんだろうなと思える適当な行動が安兵衛が加わることで徐々に変わっていく様子とか、何気ない場面の積み重ねがちゃんと説得力があって、生意気盛りの息子に注いでいる愛情の向け方だとか、絶妙のさじ加減で的確でした。なので、“母親役”っていう定型の表現ではなくて女性として彼女のしぐさがキュートで魅力的に見えていたように思えます。
原作ではパート2があるようなので、もし再度続編が作られるなら、このままのキャストでぜひ観てみたいと思います。

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

• 作者: 荒木 源
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 2010/02/05
• メディア: 文庫

タグ：cinema 日本映画 中村義洋監督 原作：荒木源 音楽：安川午朗 錦戸亮 ともさかりえ 堀部圭亮 鈴木福 怱那汐里 佐藤仁美 今野浩喜 井上順

コメント 6

csさん、こんばんは。

　この映画、見損なったんですよ！意外と早く終わった感があります。
ともさかりえちゃんは、ホントに自然な感じがいいですよね！機会があったらチェックして見ます！
by みっちゃん (2011-03-06 23:18) 

みっちゃんさん、こんばんは。
niceとコメント、どうもありがとうございます。
そうなんです。
自分も見逃しちゃってて、リバイバルやってくれて出会うことが出来て嬉しかったです。
ともさかさん、いい感じの大人の女性になったんですよね。
ほんのり色香のある物腰というかちょっと独特の雰囲気があって、思わず見とれてしまいます。
ご覧になる機会があったら、ぜひ感想をお聞かせください。
by ｃｓ (2011-03-07 00:08) 

本文と関係ないです。すみません。
ほぼ日で、
「ムーンライダーズと１０時間。大反省会」が３月１０日（木）に行われるようです。
詳しくは、ほぼ日まで。

by まさ (2011-03-09 12:32) 

まさ氏。
なんと、そんな企画がまた。
こちらがほぼ日を確認できるときにはあまりその辺の動きがなかったりして、教えてもらって間に合ってよかったです。
チェックしておきます。
10時間のときはラスト2時間くらいなんとか見られたんだけど、明日はどうなるだろう？
by ｃｓ (2011-03-10 00:31) 

これはよかったです。
まさにおっしゃるとおり、ともさかさんの力の抜け加減が。
そこに錦戸君の侍が妙に堅くてバランスが実にうまい。
続編が気になりますね。
by よろずや「M」 (2011-06-04 23:10) 

よろずや「M」さん、niceとコメントどうもありがとうございます。
中村義洋監督は、海堂作品の映画化でも伊坂作品の映画化でも、配役のアイデア、演出に関して自分は納得の感覚があって、すんなり楽しめます。こういうキャラクターが居そうな雰囲気が感じられるのって、世界観を味わうのにまず必要なことですよね。
by ｃｓ (2011-06-05 09:19)